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「カントリー音楽が好きな人には銃に寛容な人が多い」…

 「カントリー音楽が好きな人には銃に寛容な人が多い」。米ラスベガスの銃乱射事件を報じる本紙に現場に居合わせた人の声があった

▼50人以上が死亡し、500人以上が負傷する大惨事。容疑者の男がホテルの窓から狙ったのはカントリー音楽のコンサートを楽しんでいる聴衆だった。冒頭の言葉通りなら何と皮肉で痛ましいことか

▼カントリーと聞けば、カウボーイハットやブーツを身に着けた西部劇風のスタイルが浮かぶ。開拓民の音楽から生まれたとされるカントリーのファンには古き良き米国の価値観を大切にする人が多いという。保守、愛国的な傾向が強く、銃規制強化に反対する共和党の支持者が多いとの指摘も

▼西部劇には銃が付きものだけれど、1939年に製作された米映画「砂塵(さじん)」は異色作だ。町を牛耳る悪者と対決する主人公の保安官は実は銃の名手だが、「銃よりも法と秩序を重んじる」と丸腰で登場する

▼自分の身は自分で守るというのは開拓時代以来の伝統かもしれない。しかし、容疑者がいたホテルの部屋と自宅から約50丁もの銃が見つかった。銃があふれている米社会の現状である。オバマ前大統領は涙を流して銃規制を訴えた。が、規制に後ろ向きのトランプ大統領には期待できそうもない

▼西部劇やカントリーは好きだけど銃は要らない-。多くの人にそう思い直してほしい。「銃よりも法」。古い映画に改めて教わった。


=2017/10/05付 西日本新聞朝刊=

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