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タイ総選挙、年内困難に 新国王、憲法案修正要求

 【バンコク浜田耕治】タイ軍事政権のプラユット暫定首相は10日の記者会見で、ワチラロンコン新国王が昨年8月の国民投票で承認された新憲法案の修正を求めていると述べた。新憲法の公布が計画より遅れることで、民政復帰に向けて今年末に予定されていた総選挙は来年にずれ込む可能性が大きくなった。

 プラユット氏は会見で、新国王側から、新憲法案の中の王室の権威に関する条項について、3、4カ所の修正要求を受けたと述べた。具体的にどの項目が書き直されるかは不明だが、「国民の権利や自由に影響は与えない」と語った。

 新憲法案は、昨年8月の国民投票で6割の賛成を得て承認された。民政復帰に向けた軍政のロードマップ(工程表)では、今年2月上旬までに新国王の署名を経て新憲法が公布され、その後に政党の要件などを定めた総選挙関連法を制定し、今年末までに投開票を行う流れだった。

 だが、プラユット氏は「新憲法案の修正には2、3カ月かかる」と説明。工程表の手順通りに進めると強調したが、総選挙が来年にずれ込み、民政復帰が遅れる可能性は大きくなった。

=2017/01/11付 西日本新聞朝刊=

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