ホークスファンタブレット

韓国美人 秘訣に迫る 韓方で体質分類し治療 化粧や笑顔をレッスン

ミスコリアの出場を目指す受講生たち。歩く姿勢や笑顔の練習に懸命だ
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韓国でのほくろの除去やシミ治療は比較的安いと日本人女性にも人気だ
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指紋を測定し、体質を診断する慶仁韓医院
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 より美しくありたいと願うのは、女性の永遠のテーマだろう。美容大国と呼ばれる韓国では、すらりとした体形に、つやつやした白い肌の女性たちが目につく。美しさの秘訣(ひけつ)は何だろうか。医療観光に力を入れる釜山市の案内で、同市の美容業界をのぞいてみた。
 (釜山・鶴加寿子)

 まず訪れたのは韓医院。中国の東洋医学を朝鮮半島で独自に発展させた「韓方(ハンバン)」を施す。「肩が凝ったら韓医院へ行く」「化粧のりが悪くなったら行く」という声を聞くほど、韓方は市民生活に根付いている。

 釜山鎮区の金宥碩(キムユソク)韓医院はダイエットにも対応。院内は、ほろ苦い薬草の香りが漂っていた。韓方は個々人の体質を4種類に分類し、分類に基づきながら症状に応じて、はりやきゅう、薬草で作った韓薬などで治療や健康管理を行う。金院長は体形を見たり、脈拍をとったりして、私を「少陰」と診断した。日本人に最も多いタイプだそうだ。

 「少陰の人は、大量に汗が出る強い運動は不向きです」と金院長。運動は軽めに、食事調整によるダイエットが効果的だそう。食事はバランス良く取るのが基本だが、ニンニクや鶏肉などが体質に合い、大麦や小豆は合わず、疲れやストレスがあるときは控えた方がいいと助言を受けた。

 指紋と脈拍を専用機器で測定し、体質を自動判断する同市沙下区の慶仁(ギョンイン)韓医院でも、私は「少陰」の診断結果だった。肌の乾燥と足の冷えを相談すると、朴泰烈(パクテヨル)院長はさゆの飲用や散歩を勧めた。また「本格的に治療を始めたい場合は2週間分で2万5千円程度の韓薬を処方します」とも。保険適用される症状ではないので治療費は安くないが、試したい気分になった。

 次に訪れたのは、繁華街・西面にあるゴウンセサンキムヤンジェ皮膚科。幅広い年代の女性に加え、男子学生の姿もあった。女性はシミやほくろの除去、しわ対策のレーザー治療が多く、学生はニキビ治療が多いという。「韓国で肌の手入れは身だしなみの一つ。手入れをしない人は時間的、金銭的に余裕がない人と見なされ、軽んじられるかも」とスタッフ。過度に外見を気にするこの国の風潮が、年齢や性別を問わず、美肌を目指す動機のようだ。

 最後は、地元の知人の紹介を受け、西面の美容院ヘアジェムを訪れた。理髪だけでなく、化粧や姿勢を指導するレッスンも開き、韓国を代表するミスコンテスト「ミスコリア」の入賞者を多数、輩出していることで知られている。

 コンテストの出場希望者を集めたレッスンをのぞくと、モデル体形の女性たちが鏡を見て笑顔の練習中だった。「眉がつり上がる笑顔は不自然」「何本目の歯まで口を開けば最も美しく見えるか研究し、毎日練習しなさい」。受講生の一挙手一投足に、丁吉姫(チョンキルヒ)院長の注意が飛ぶ。受講生があいさつの言葉を発すれば「声のトーンが低い」。受講生が一歩踏み出せば「腹に力を入れて歩きなさい」。

 一般人向けの講座もあるが、丁院長は「指導内容は基本的に同じ」と話す。いずれも「自然で美しい表情」の指導に時間を割くという。

 「世の中に美しいものはあふれているけれど、最も美しいのは女性。自分の美しさを最大限引き出す努力は不可欠です」。丁院長の言葉に、美意識の高い韓国の人たちの姿が重なった。


=2017/02/27付 西日本新聞朝刊=

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