強気の発信乏しい根拠 トランプ氏2年目も楽観的 優先政策、道筋描けぬまま

 【ワシントン田中伸幸】「すべき仕事はたくさんあるが、素晴らしい1年になるだろう」-。トランプ米大統領は1日、新年のツイッターで、今月20日から2年目に入る政権運営に自信を見せた。ただ、外交や内政上の課題は多いものの優先順位は不鮮明。解決に向けた戦略や政策実現への道筋も描けておらず、強気で楽観的な発言ばかりが目立つ。

 トランプ氏の今年最初の発信は、普段は言及が少ないパキスタンへの批判だった。1日朝のツイッターで、米国の歴代政権が3兆円を超す支援をしてきたと指摘。「パキスタンは米国をだましてばかりで、アフガニスタンで追跡しているテロリストの隠れ家になっている。もうたくさんだ」と不満をあらわにした。

 続いてイランの反政府デモについて投稿。政府が人権を侵害していると批判し「変化の時だ」と記し、2日にも「米国は注視している」と書き込んだ。

 しかし、両国への具体的な対応に関する言及はなし。こうした強硬姿勢に加え、根拠に乏しい楽観論の発信も相変わらずだ。

 昨年末には、日本訪問を含む就任1年目の出来事をまとめたビデオをツイッターに投稿し「何という(良い)1年だったか。しかもまだ始まったばかりだ」などと自画自賛。今月2日には「減税の結果、企業が従業員にボーナスを与えている。本当に素晴らしい」とツイートした。

 一方、昨年末のツイッターで野党民主党をけん制。今年11月の議会中間選挙で、もし民主党が勝利すれば「(トランプ共和党政権が)生み出した大きな利益を消し去るだろう」と警戒感を示した。

 昨年の議会上院補選で共和党候補が敗れたため、上院の与野党議席数は今月から51対49に接近。苦しい議会運営が予想される。それだけにトランプ氏は、国民生活に身近なインフラ整備で超党派の連携が必要と訴え、野党に揺さぶりをかけているが、野党側はトランプ氏が移民対策として掲げる国境の壁建設に反対するなど、協調実現は容易ではない。

 1日夜、休暇先のフロリダ州からワシントンに戻ったトランプ氏は、今週末に共和党幹部と会談し、2018年の政策の優先順位を早急に固める意向という。

=2018/01/03付 西日本新聞朝刊=

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