【特派員オンライン】サウナは人種のるつぼ

 年明けから平昌冬季五輪への北朝鮮代表団の参加問題でかまびすしい。核・ミサイル問題もそうだが、北朝鮮関連の取材は政府発表や北朝鮮メディア頼りで、ストレスがたまる。そんな時、気分転換に行くのが韓国式サウナ「チムジルバン」だ。湯船にあまり入らない韓国人も、氷点下の日が続く冬には風呂でゆっくりと手足を伸ばしたいと見え、週末はかなりにぎわう。

 行きつけのサウナは、近くのソウル駅が高速鉄道で空港と直結している上、近くに在韓米軍基地もあるためか、欧米人の姿も少なくない。連れていく6歳の息子は風呂でさまざまな人の裸を見て、最初は「どうして肌の色が違うの」と戸惑っていたが、最近はすっかり慣れた様子。見知らぬ外国人に声を掛けられても、動じなくなった。

 相変わらず人種や国家を差別するような発言を繰り返すトランプ米大統領。日本でも、昨年末のテレビ番組で顔を黒く塗ったお笑いタレントが黒人差別と批判を受けた。みんながもっと同じ釜の飯を食べ、同じ湯に漬かれば、差別は減るはずだ。風呂から上がって初対面の韓国の子供たちと戯れる息子を見て、改めてそう思った。 (ソウル・曽山茂志)

=2018/01/17付 西日本新聞朝刊=

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