キャンドルマスの迷信

 2月3日の節分。豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりした人も多いだろう。西洋にもなぜか似た日に邪気を払う習慣がある。2日のキャンドルマス(聖燭(せいしょく)祭)。フランスではクレープを食べるが、皆が最も迷信深くなる日ともいわれる。

 ある地方では片手に硬貨を握り、もう一方の手で焼いているクレープをひっくり返す。床に落とさず形も崩すことなくできれば、その年は幸せだとされる。その硬貨を焼けたクレープにのせた後、紙で包んで寝室の棚の一番上に置くと、お金が家に入ってくるともいう。別な地方では、教会から家までろうそくの火を消さずに帰ることができれば1年間元気に過ごすことができるそうだ。しかし、ろうが片側にだけ垂れると愛する人が亡くなってしまうという言い伝えや、その日に雪が降ると家族の中に別れがくるという所もある。

 こんな幸不幸併せ持つ迷信に比べて「鬼は外、福は内」の何と分かりやすく、前向きなこと。来年はクレープで恵方巻きを作って西洋の邪気も払い飛ばしてしまおうか。 (井手)

=2018/02/06付 西日本新聞夕刊=

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