孤独担当相の必要性

 「孤独は現代の悲しい現実。この課題に対処するために行動したい」。英国のメイ首相は先月、孤独担当相を新設しこう宣言した。

 同国の調査では人口6560万人のうち孤独を感じている人が900万人以上、月に一度も友人や家族と会話しない高齢者が20万人以上。子どもも孤独を訴え、その親も4分の1が常時あるいはしばしば孤独を感じている。そして孤独が国家経済に与える影響は年320億ポンド(約4兆9千億円)に上るという。

 「英国にならえ」と、ドイツでも国会議員たちが孤独対策を求めているそうだ。日本はどうなのだろう。2014年に内閣府が1人暮らしの高齢者を対象にした調査では「孤独死を身近に感じる」人は44・6%。ただ会話の機会の多い人ほど、その割合は低かった。

 英BBCは会話を増やすコツを示している。「短い電話をかけてみる」「友人にメールを送る」「(家族間で)メモを残す」「(人と一緒のときは)何かをしながら話してみる」など。自分が仕事をやめた後の生活を想像したら、結構ハードルが高い気がする。 (井手)

=2018/02/08付 西日本新聞夕刊=

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