山瀬選手支える勝負メシ けがを機に妻が独学 アビスパJ2首位

キッチンで「勝負メシ」を作るアビスパ福岡の山瀬夫妻
キッチンで「勝負メシ」を作るアビスパ福岡の山瀬夫妻
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 サッカー、J2アビスパ福岡が好調だ。現在首位に立つチームをけん引するのは、京都から今季加入した元日本代表の山瀬功治選手(35)。両膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがを負いながらも活躍するチーム最年長ベテランを食のプロ、妻の理恵子さん(39)が「勝負メシ」で支えている。

 「サッカー選手、山瀬功治は彼女と2人でつくり上げた」。3月のリーグ戦でカズこと三浦知良選手(50)=J2横浜FC=と並ぶ18年連続得点を記録したプロ18年目の司令塔は、感謝の言葉を口にした。ともに北海道出身。道内で小学校の教諭をしていた理恵子さんと結婚したのは札幌から浦和に移籍した2003年、右膝の前十字靱帯を断裂した直後だった。

 けがが回復し、日本代表も見えてきた04年、今度は左膝を痛めた。サッカー選手の命ともいえる両脚に“爆弾”を抱える。「山瀬は終わった-」。そんな言葉を耳にした理恵子さんは一念発起した。けがの回復に効く食材や栄養素、試合で最大限に力を発揮するための料理を独学。復帰を果たした山瀬選手は日本代表に選出された。

 13年たった今でも山瀬選手はピッチを駆ける。「料理はほとんどできなかった」という理恵子さんは「アスリート食」のレシピを300近く持ち、ホームページなどで紹介。運動選手の食事管理や指導を行う資格「アスリートフードマイスター」の養成講座などで講演も行う。

 「西日本新聞Day」として行われる17日のリーグ戦はレベルファイブスタジアム(福岡市)で4位名古屋と対戦。1年で復帰を目指す昨季J1同士の大事な一戦で理恵子さんは勝負メシ「豚パプリカ丼」で送り出す。どんぶりものはエネルギー源になる糖質を摂取しやすく、豚もも肉は糖質をエネルギーに変えるビタミンB1が豊富。赤いパプリカは持久力を高めるという。「好きなサッカーをやり遂げたいという思いを貫いてほしい」。キッチンから夫を支える。

=2017/06/16付 西日本新聞朝刊=

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