2位アビスパ福岡、打たせずに守る 3位V・ファーレン長崎、打たれても守る

「シュートを打たせない」アビスパの守備のキーマンとなる冨安
「シュートを打たせない」アビスパの守備のキーマンとなる冨安
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「打たれても止める」長崎の守護神の増田(手前)
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 J1自動昇格(2位以内)をめぐり、J2でデッドヒートを繰り広げる九州の2チームがきょう7日、それぞれアウェー戦に臨む。2位アビスパ福岡は横浜FCと、3位V・ファーレン長崎は町田と対戦。残り7試合で福岡と長崎の勝ち点差はわずか1。ここまでのデータを分析すると、昇格を左右するキーマンとして福岡はU-20(20歳以下)日本代表のDF冨安健洋(18)が、長崎は元U-23(23歳以下)日本代表GK増田卓也(28)が浮かんだ。 (向吉三郎、末継智章)

 ともに堅守が持ち味の両チーム。得失点差は福岡が16、長崎が8と若干開きはあるものの、総失点は福岡がリーグ2位の30点、長崎も同4位の36点と大差はない。ところが極端に差があるデータが見つかった。

 相手に打たれたシュートの数、つまり被シュート数だ。福岡はここまでリーグ最少の270本なのに対し、長崎は366本で16位。シュートを「打たせず」守る福岡に対し、長崎は「打たれても」守りきっている。

 福岡は昨季ボランチだった18歳の冨安を今季は主にセンターバックで起用。コンビを組む元日本代表の岩下が巧みな指示で操縦し、守備の的確な位置取りで相手のシュートコースを防いでいる。

 ボール奪取能力にたけ、攻め上がりも持ち味の冨安は「(攻撃側と守備側の人数に数的な)ギャップをつくらせないことに気をつけているし、最後のところで体を張ることは井原監督や(岩下)敬輔さんに言われている」とうなずく。

 アウェー横浜FC戦は21得点でJ2得点ランキングトップのイバと柏でJ1最優秀選手に輝いた経験のあるレアンドロドミンゲスの強力攻撃陣が待ち構える。柏のヘッドコーチ時代にレアンドロドミンゲスを間近で見てきた井原監督は「イバとのホットラインはやっかい。いい状態でボールを持たれたくない。チーム全体で抑え込みたい」と話した。堅守をベースとする福岡の集大成が見える戦いになりそうだ。

 一方の長崎は今季J1広島から期限付きで移籍し、チームで唯一フル出場している増田の存在が大きい。184センチの長身ながら鋭い反応でビッグセーブを連発。高木監督は「(ペナルティーエリア外で)手が使えない状況でも足で防げ、クリアがパスにもなる」と守備範囲の広さと正確なキックを高く評価する。

 流通経大では2学年先輩で元日本代表の林彰(現FC東京)から正守護神の座を奪い、2011~12年のロンドン五輪アジア最終予選のメンバーにも選ばれた。広島で出場機会に恵まれず同五輪出場も逃したが、新天地でようやく花開いた。

 町田は14位ながら、総得点46は長崎より2点多い。8月には強豪の名古屋に敗れたものの、3-4と点の取り合いを演じた。「味方が相手に体を寄せて、シュートコースを狭めてくれるのが大きい。それでもピンチは1試合に2、3回はある。そこは自分が防ぐ」。増田は覚悟をにじませた。

=2017/10/07付 西日本スポーツ=

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