西武雄星、両リーグ最多4完封 レオ左腕91年工藤以来

9回2死三塁、ロッテ・ペーニャを遊ゴロに打ち取り、雄たけびを上げる西武・菊池
9回2死三塁、ロッテ・ペーニャを遊ゴロに打ち取り、雄たけびを上げる西武・菊池
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 2段モーション騒動を完全に乗り越えた。3点リードの9回2死三塁。菊池はペーニャを遊ゴロに封じると、思いを吐き出すようにグラブをたたいた。「最後までマウンドにいるのは気持ちいい」。完投勝ちした8月31日の楽天戦に続いて9回を投げ抜いた。ロッテ打線を4安打に封じ、両リーグトップのシーズン4完封目。球団の左腕では1991年工藤公康以来の偉業だ。

 初回から150キロを超える直球を連発。スライダーも切れた。10三振のうち、8個をスライダーで奪っている。ただ、2回までに38球を要した。反則投球を宣告されて以降、首をかしげながらキャッチボールする姿も見られたが、もう気持ちは切り替わっている。

 「なぜそこに投げたのか、説明できるのが理想のフォーム。今はそうじゃない。コントロールは前の方が良かった。7、8月のボールを追い求めると、イライラする。でも、このフォームで100パーセントを出すということ」

 修正を重ねて身につけた新しい形は、試合中も微調整した。「序盤は(形が)分からなかったが、6回くらいにはまった」。7回は左腕のプロ野球最高球速で、自身らが持つ158キロを計測。「左肩を少し落とせば、スピードは出る。余裕があったので狙って出した」。8回には田村を10個目の三振に仕留め、2試合連続でシーズン9度目の2桁奪三振を記録した。

 辻監督は「力みもなく、切れもいい。もうフォームは大丈夫でしょう」と目を細めた。白星、防御率、奪三振でリーグトップの安定感は、終盤戦はもちろん、出場が濃厚なクライマックスシリーズでも絶対的な軸となる。 (松田達也)

=2017/09/08付 西日本スポーツ=

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