西武2位王手 雄星パ・トップタイ16勝2冠決定的

背番号と同じ「16」勝目を挙げた菊池を中心にポーズを決める山川(左)と炭谷
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今季16勝目を挙げた菊池
今季16勝目を挙げた菊池
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 魂をちぎって投げ込んだ。2点リードの8回無死満塁。最大のピンチで菊池がギアを一段階上げた。中川、足立の代打攻勢を連続三振に封じ、嶋は中飛。「状態がどうしようもないときは、とにかく気持ちだけ。自分でつくったピンチを取り返したかった」。力強く雄たけびを上げ、8回137球でレギュラーシーズン最終登板を締めた。

 味方が先制した直後の3回に逆転され、中盤からは両足のふくらはぎがけいれん。それでも踏ん張った。前回9月21日のロッテ戦は体調不良もあり6回で降板。チームも逆転負けを喫した。「前回のこともあった。こんなことでマウンドを降りたくなかった」。意地で投げ抜いた先に、価値ある白星が待っていた。

 岸が楽天に移籍した今季、エースの看板を背負った。「開幕前は自信があったわけじゃない。本当はエースと言われてもうれしくなかった」。優勝したソフトバンクに4戦4敗。2段モーションによる反則投球も繰り返し指摘された。それでも前向きにマウンドに上がり、2位を争った楽天には8戦8勝。ソフトバンク東浜と並ぶ16勝目で自身初、球団の左腕初となる最多勝、さらに防御率1・97で2冠が決定的となり、奪三振も再びリーグトップに立った。

 投手陣が課題とされた今季、先発の白星は昨季の43を大きく上回り62に到達。ソフトバンクの68にも見劣りしない数字は菊池の働きなしに達成できなかった。「CSをここ(本拠地)でやりたい。その思いだけで投げた。こういう試合で勝てて本当にうれしい」。チームは4日にも2位が確定する。勝負の一戦を制したマウンドでエースの風格がにじみ出た。 (松田達也)

=2017/10/04付 西日本スポーツ=

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