「プロでやった覚えがない」西武が“超リスキーなプレー” 辻監督が新練習メニュー導入

三塁けん制の練習をする西武投手陣
三塁けん制の練習をする西武投手陣
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「サード牽制」が記された西武の練習メニュー
「サード牽制」が記された西武の練習メニュー
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 西武が“超リスキーなプレー”を全体練習のメニューに組み込んだ。高知・春野キャンプ2日目の21日、そのスケジュールに初めて記された「サード牽(けん)制」。投手と内野陣全員が参加し、三塁手がベースに入るタイミングで、投手が素早く三塁へけん制。これを、全投手に取り組ませたのだ。

 三塁けん制は、悪送球なら即失点のリスクを伴う。また走者一、三塁の際、一塁走者を飛び出させるために三塁へ偽投すればボークになる。このため、プロの試合で投手が三塁けん制を試みるケースは、ほとんどない。

 ましてや、左投手の場合、三塁は背中側にあたり、けん制には体のターンが必要になる。右投手よりも悪送球のリスクが高まるとあって、ドラフト1位ルーキーの左腕、斉藤大(明大)は「ホントにたまにしかやったことがない」、土肥投手コーチも「プロでやった覚えがない」。その珍しい練習の導入は、辻監督の強い要請からだった。

 本塁での衝突防止のため、プロ野球は2016年から「コリジョンルール」を導入。セーフティースクイズなど、三塁走者が大きなリードから勢いよくスタートするような思い切った作戦の場面が増えたこともあり、土肥コーチは「そういうことも踏まえて(三塁けん制を)やっていこうというチームの方針」と説明。リードを一歩でも小さくさせるためのけん制球というわけだ。

 この練習をチェックしていたオリックス・渡辺スコアラーは「ウチはこういうのをやるよというのを、警戒させる意味もあるんでしょう」と困惑の表情。練習していると聞けば、試合で相手も警戒する。けん制練習という、辻監督からの“けん制球”は、早くも効いているのかもしれない。 (喜瀬雅則)

=2018/02/22付 西日本スポーツ=

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