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第56回九州一周駅伝競走大会

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【連載】目指せ3連覇’07九州一周駅伝県チーム<下>継承 新旧の総合力で戦う

■チームを優先
 チームを引っ張る30代のベテランは2人。最年長で今大会から主将を務める有隅剛志(34)=西鉄=は出場10回目の節目だ。「勝ち続けないといけない」と気持ちを新たにする。

 昨年、一昨年と区間賞を3回ずつ獲得。チームの2連覇に大きく貢献した。主将になってチームを見回してみて、あらためて若返りを実感。「今年は自分たちが援護する立場。個人成績よりもチームの勝利のため、自分に任された走りをする」と例年以上の責任感を胸に本番を迎える。

 2年ぶりの出場となる坂本友和(31)=安川電機=は「得意な下りで区間賞を狙う」と意欲を見せる。所属チームの安川電機からは3選手が初出場。「短い周期で走るこの駅伝を若手は良い経験にしてほしい」。ベテランと中堅共通の期待だ。

■経験と情熱を
 主力が抜けた新チーム。それでも健闘を誓うベテラン勢を見て、連覇を経験した中堅選手の意識も変わりつつある。

 連覇を経験した20代選手は5人。直前合宿で主将の有隅と相部屋だった岡村輝将(23)=トヨタ自動車九州=はチームのムードメーカーだ。「地力のある初出場選手は多いが、失敗してもカバーできるくらいの走りを経験者は見せないと」とハッパを掛ける。

 竹内健二(26)=同=も「若手は慣れていないし、連覇を知る自分たちが手本になるような走りをしなければならない」と気を引き締める。

 出場9回目で、1大会で4回出走した経験もある小畑昌之(27)=安川電機=は、後輩に「いつも通りやれば良い」とアドバイス。「一度失敗しても2走目、3走目で挽回(ばんかい)できる。選手に選ばれたからといって舞い上がってはいけない」と若手を気遣う。

 前大会で3回の区間賞を獲得した阿部信彦(28)=九電工=は「本番に向け調子を取り戻したい」。一方、一度も区間賞に届かなかった戸村将幸(25)=同=は3回目の出場。「今年は自分が若手選手を引っ張る」と決意する。ベテラン、中堅選手の経験と情熱が、若手選手に受け継がれつつある。

■後方から支援
 10日、6日間に及ぶ直前合宿を終えて、総監督の井上文男(56)=安川電機=は「大きなけがもなく仕上がりは順調」と笑顔を見せた。

 ただし、例年より開催が早まったことで「暑さがどう影響するかが心配。前大会より接戦になるだろう」と不安も隠せない。「レースで若手選手には成長してもらう。大きく勝って、小さく負ける展開になれば理想」。選手全員に強く奮起を促した。

 監督陣は、全参加チームから1人ずつ参加。顔触れは、バルセロナ五輪銀メダリストの森下広1(40)=トヨタ自動車九州=をはじめ、山頭直樹(38)=安川電機、綾部健二(39)=九電工、西野昭博(44)=黒崎播磨、柳橋友治(36)=西鉄=の5人。選手の体調や配置に細心の注意をはらいながら、後方からがっちりと支援する。

 選手の半分近くが初出場と若手主体となった県チーム。ベテラン、中堅が若手選手を引っ張り、総合力で3連覇に挑む。
(敬称略)
(地域報道センター・金澤皓介、丹村智子)


=2007/10/17付 西日本新聞朝刊= 2007年10月17日15時22分

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