西日本新聞

第58回九州一周駅伝競走大会
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10日間 72区間 1056.2km の累計記録
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最終日 県勢、累計8位 敢闘賞に大場、杉枝選手

2009年11月08日 15:29
西日本新聞本社前にゴールする熊本のアンカー・福田哲哉選手
西日本新聞本社前にゴールする熊本のアンカー・福田哲哉選手
 【小倉-福岡】九州一周駅伝最終日の7日、県勢は2区の大場祐哉選手(NEC・SKY)が区間4位と健闘が光った。しかし、10日間の累計タイムは、昨年より25分48秒遅い57時間23分19秒となり、最終順位は昨年の7位から一つ下がって8位に終わった。各県チーム2人に贈られる敢闘賞は、大場選手と杉枝真二選手(人吉下球磨消防組合)が受賞した。

 【1区】今大会、区間4位1回、同5位2回と好調な杉枝選手が奮闘したが、区間7位と出遅れる。

 【2区】遠賀川沿いのフラットなコース。大場選手が区間4位の快走を見せ、チームに勢いをつけた。

 【3区】気温が上昇する中で、樅木謙雄選手(北熊本自衛隊)が必死の走り。区間7位でチーム順位7位も死守する。

 【4区】沖田祐一選手(福岡建設)が烏尾峠越え。佐賀とのデッドヒートに競り勝ち、チームを6位に押し上げた。

 【5区】最終日最大の難所・八木山峠。石橋祐樹選手(熊本学園大)が果敢に攻めたが、8位に後退する。

 【6区】峠の長い下り道。和田三洋選手(ホンダ熊本)が佐賀と競り合うが、最後に振り切られ、惜しくも8位のまま。

 【7区】アンカー・福田哲哉選手(九州武蔵精密)が沿道の大声援を受けながら、日間8位でゴールテープを切った。

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 ■大会を顧みて

 ●残念な結果、再起を誓う 松尾具親総監督

 残念な結果だ。58回を数える大会で累計8位は2005年以来2回目の最低記録。6位復帰を目標に掲げていただけに、力不足を感じている。

 昨年まで活躍した主力選手たちがけがなどで欠場し、新人7人が加わる苦しいチーム編成だった。九州一周駅伝特有の長距離に対応できる選手が少なかったことが敗因の一つと言える。

 明るい材料もある。敢闘賞を獲得した杉枝真二選手(人吉下球磨消防組合)や大場祐哉選手(NEC・SKY)は常に安定した走りを見せてくれた。新人の河津泰行選手(北熊本自衛隊)や三池浩介選手(同)は将来を見据え、あえて難しいコースを任せたが、良く走った。チームの主軸に成長すると信じている。

 再起のために定期的な合同練習の開催に努める。郷土出身の関東の大学生にも声を掛け、県内の大学には選手強化をお願いしていきたい。

 熊本入りでは熱い声援をいただき、期待の大きさを感じた。来年は必ず強くなって戻ってくること誓う。

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 ■記者ノート

 ●「あきらめない走り」見た

 「粘れ! 次が待っとるぞ!」。監察車から監督の大きな声が聞こえると、選手は限界にあるはずの自分の体をさらに追い込んで、ラストスパートをかける。「1秒でも早くたすきをつなぐ」と。

 10日間で1056・2キロを駆け抜けた選手たち。「自分は一人で走っているんじゃない。前に待っている仲間がいるから走る」と、24人の選手全員の思いが一つになって、たすきがつながっていくのを見た。

 市民ランナーが中心の熊本チーム。走った次の日は仕事をし、仕事を終えるとまた走りに戻る。決して恵まれた環境とは言えず、厳しいスケジュールがたたってレース中に足がけいれんしたり、体調不良で点滴を打ったりしてレースに臨む選手がいた。

 沿道の応援も選手たちの背中を押した。長崎、鹿児島、宮崎と九州各地にかけつけ、エールを送ったランニング仲間や職場の同僚。手作りの横断幕や旗が目に入る度に、選手の走りに一層力が入った。

 累計8位と結果は振るわなかった。しかし、駅伝取材を通して、「あきらめない選手たちの走り」から多くの感動をもらった。選手、監督の皆さん、本当にありがとうございました。 


=2009/11/08付 西日本新聞朝刊=

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