西日本新聞

第60回グランツール九州
(左がトップ)
第8ステージ6区 (篠栗-福岡) 14.5 km
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宮崎一丸 逃げ切りV 底上げ成功 区間賞は29 荒川に納戸賞

2011年11月07日 12:00
宮崎1区の丸山文裕からたすきを受けて猛然とスタートする荒川丈弘(右)
宮崎1区の丸山文裕からたすきを受けて猛然とスタートする荒川丈弘(右)
 宮崎が福岡を突き放して最後のステージを制し、新生グランツールの「初代王者」に輝いた。

 第60回九州一周駅伝グランツール九州は6日、第8ステージ(6区間、83・8キロ)を行い、宮崎が4時間13分42秒で4回目のステージ優勝を飾り、全8ステージの累計タイム38時間4分48秒で2年連続36回目の総合優勝を飾った。総合2位は福岡。3位以下は長崎、鹿児島、大分、熊本、山口、佐賀、沖縄の順位となった。最優秀選手に当たる納戸賞は宮崎・荒川丈弘(旭化成)、新人賞は宮崎・出口和也(同)に贈られた。昨年のタイム(今年のコースに相当する部分のみ)から最も短縮したチームに贈られる躍進賞は該当がなかった。

 「グランツール」初制覇へしのぎを削ってきたライバルの足音をMVP男が消し去った。

 雨の2区(15・8キロ)。1秒リードでたすきを受けた宮崎の荒川(旭化成)が、2・8キロ付近で福岡を振り切る。「早めに突っ込んだのが良かった」。荒川は47分5秒で快走。中継点で宮崎と福岡の差を2分23秒まで広げ、宿敵に引導を渡した。さらに出走した3回で全て区間賞となり、納戸賞を受賞した。

 トップでゴールテープを切った6区(14・5キロ)の堀端ら4人が区間賞を奪う完勝。福岡を一つ上回る計4ステージを制し、通算の区間賞の数でも福岡の16に対し宮崎は29と力でねじ伏せた。

 前回の九州一周に続く2連覇。宗猛監督が「とりこぼしが少なかった。全員が良かった」と勝因を挙げれば、荒川と同じ3連続区間賞の河添(旭化成)も「ブレーキはしないようにした。(福岡に迫られ)みんなに危機意識があった」。唯一のピンチは福岡に8分以上の差で大敗した第7ステージ。それでもお膝元を走った延岡ゴールの第6ステージでは福岡に逆に9分近く大勝しており致命傷には至らなかった。

 貢献したのは旭化成勢だけではない。市民ランナーの底上げにも成功した。堀端につなぐこの日の5区に、九州一周の出走自体が初めての岩田(宮崎産経大)を抜てき。区間8位ながら19歳はリードを守り抜いた。全員がしっかりかみ合い、安部勝也総監督は「チーム全体のレベルが上がっている。黄金時代になるかも」と予言した。

 2004年まで24連覇を果たした宮崎。常勝軍団再来の足音が聞こえてきた。


=2011/11/07付 西日本新聞朝刊=

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