ラグビーの第10回全国高校選抜大会最終日は7日、埼玉県熊谷市の熊谷スポーツ文化公園ラグビー場で決勝があり、過去2度準優勝の東福岡(福岡)が常翔学園(大阪)を61―17で下し、初優勝を決めた。東福岡は前半2分から3連続トライを許してリードを広げられたが、中盤から一方的に攻めて4連続トライを重ね、後半も4トライを奪った。九州勢の優勝は初めて。
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九州勢の前に立ちはだかってきた関西の高い壁を、東福岡が粉々に砕いた。準決勝で東海大仰星(大阪)に7トライ。決勝では9トライ。「結果の目標はなかった。どこまで通用するかを見たかったが、これだけやれるとは」。谷崎重幸監督も驚く圧勝だ。
決勝ではプロップ垣永真之介主将(3年)が「ガチガチでした」と振り返るようにミスが相次ぎ、前半12分で5―17とリードを許した。逆襲のきっかけは不利を予想されたFW戦だった。体重140キロのプロップ西池和洋(3年)を中心にパワーで攻める常翔学園に、東福岡はスクラムで互角以上に渡り合う。「普通に押せました」。西池に対したプロップ水本裕也(3年)は手応えを得た。17分にモールの連続からトライをあげて5点差に迫ると、21分には垣永、フッカー村川浩喜(3年)と展開して同点トライ。普通は走るイメージがないフロントローのスピードで流れを完全につかみ、トライ量産につなげた。
垣永、水本の両プロップは昨年ニュージーランドに留学した。「自由な発想でラグビーをやれた」と振り返る垣永は主将として「楽しむ」姿勢をチームに注入。「決勝も楽しみながらプレーしました」。ミスを責めず、笑顔でチームをまとめた。水本は技術面で経験を積んだ。「体重以上の圧力を感じる選手に何度も対した経験が、今日に生きた。自信がつきました」と喜んだ。
目標はあくまで花園。垣永は「誇れる1年にするのが目標。もっと高みを目指していきます」と誓う。記念撮影での合言葉は「最近できた」(垣永)という「ラブパワー!」。今年の東福岡は明るく軽快に頂点へと駆け上がる。 (林 原弘)
=2009/4/8付 西日本スポーツ=