西日本新聞

特集・輝きに挑む 北京パラリンピック

ゴールボール 浦田理恵 小宮正江 安達阿記子 鈴音に耳研ぎ澄まし―連載

倒れ込んでゴールを守る(左から)浦田理恵、小宮正江、安達阿記子の3選手=福岡市西区今津の国立福岡視力障害センター
倒れ込んでゴールを守る(左から)浦田理恵、小宮正江、安達阿記子の3選手=福岡市西区今津の国立福岡視力障害センター
 ボールの中に入った鈴の音と、相手の足音に耳を澄ます。「右!」。守備をまとめる浦田理恵(31)の声で3人は倒れ込み、壁を作ってボールをブロックする。チームワークの見せどころだ。

 ゴールボールの日本代表5人中、3人が福岡市内から選ばれた。ポイントゲッターの小宮正江(33)。司令塔で守備の中心の浦田。最年少で「阿記子がいると盛り上がる」と言われるムードメーカーの安達阿記子(24)。

 小宮は8年前、福岡市の国立福岡視力障害センターでゴールボールを始めた。当時、競技の情報は少なく世界のチームの技術を分析し、自分たちに合う戦法を練り上げた。それが実を結び、初出場したアテネパラリンピックでは銅メダルを獲得した。対戦相手から「強い」と言われる日本の守備は福岡で生まれた。  競技2年目の安達は「小宮さんを触ってフォームを覚えた」という。日本のエースに成長した小宮の体を直接触って技術を身に付けた。「住まいが近く、一緒に練習できることが最大の強み」と小宮。浦田、安達は初出場で、小宮とともにアテネより輝くメダルをねらう。 (敬称略)

 ▼ゴールボール 目隠しで視力の差を無くし、1チーム3人で対戦。バレーボールと同じ大きさのコートで鈴の入ったボールを幅9メートルのゴールへ向かって投げ合い、得点を競う。守備では鈴の音を頼りに、体を投げ出してボールを止める。

=2008/07/15付 西日本新聞朝刊=
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