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2006年09月26日

プラチナの鎧(5)

060926.jpg ボーンフィッシュの走りを何にたとえようか。魚雷か、F1か。魚体の質量をすべて直進することにしか使っていないようだ。跳ばず、曲がらず、潜らず、ただ一直線にひたすら真っすぐ、針をはずそうなどと考えようともせず、ただ走るのである。その距離は100メートルを下ることはまずない。

 針に触った途端、狂ったように走る。合わせをしようとすれば、リールのハンドルで指を折るか、リーダーを切られるかのどちらかだ。止まらず、速さも変えない。

 「君は一体どこまで行ってしまうのか」と、リールの反転をみつめるだけ。ロッドを高く保持し、45度の角度を保つことに専念するだけ。あとは切れないよう祈るだけだ。ボーンフィッシュの走りを知ってしまうと当分は何も手に付かない。夢の魚だ。

 今回の釣行で、森部さんが1匹。僕が2匹キャッチできた。これで肩の荷が下りた。宿題は終わった。写真は森部さんが釣ったブルーフィントレバリー(カスミアジ)で、この魚も好ターゲットである。
 (寺島亮嗣)

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主流はレッドサーモン アラスカの釣り 熊に注意を

060926_1.jpg 9月になると、きまって思い出すのがアラスカだ。3年前の9月初旬、釣友の小田政司さん(武雄サンデー倶楽部)とレンタカーで北極圏を目指した。総予算(飛行機代含む)は15万円。予定のない10日間の旅は、行き当たりばったりでロッジに泊まり、釣った魚で自炊する。 (米山保)

 極北の大地は8月中旬から秋になり、9月中旬には雪に覆われてしまう。その前に川や湖で釣りを楽しもうというのだ。私にとっては5度目のアラスカ遠征である。

 1日目の昼すぎ。北に向かってアンカレジをたち、夕刻、タルキートナのロッジ「ラティチュード62」に着いた。偉大な冒険家、植村直己さんはこのロッジからマッキンリーに登り、帰らぬ人となった。僕は山に向かって合掌、近くのスーシトナ川に向かった。5年前の6月に130センチ、22キロのキングサーモンを釣った川である。が、キングの遡上(そじょう)は7月で終わり、9月の川はレッドサーモンに支配されていた。さっそくルアーをキャスト、90センチ、5キロのレッドをゲット、リリースした。産卵前のメスは腹がパンパン、食べるわけにはゆかぬのだ。

 2日目はさらに北上、川や湖でルアーやフライをキャストする。砂の河原には熊の足跡がベタベタ。交代で見張りをしながらさおを振り、レインボー(虹鱒)とグレイリングをゲットした。夕刻、町でワインを買ってバター焼きを楽しみ、夜は近くの山に登ってオーロラを見た。

060926_2.jpg 3日目は朝から雪。デナリ国立公園のシャトルバスに乗った。ガイドは「今年最後の運行だ。雪次第では途中で引き返す」と言ったが、次第に晴れ渡りマッキンリーの威容を拝むことができた。植村直己さんが眠るにふさわしい山である。体長3メートルはあろうかというグリズリー(灰色熊)が冬眠に備え、クランベリーを食んでいた。

 5日目。釣りをしながらフェアバンクスへ。魚料理が続いたので今夜は特大のステーキだ。明日はツンドラの荒野を突っ走り、ユーコン川に到達する。雪が近い。悠々と急がねばならぬ。

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2006年09月19日

プラチナの鎧(4)

060919.jpg 潮の干満がよくないので「休もう」と、5日目はワイキキ表通りのコーヒーショップでのんびりやった。半日はそこに座って行き交う人を眺め続けた。

 昼下がり、だめでもいいかと、前日、日系の釣り人に会ったとき、彼が「たくさんいたけど、1匹も釣れなかった」と語った釣り場がやたら気になった。


 午後2時半、車を走らせ、その釣り場でさおを出した。目印に聞いていた真っ赤なカヌーの前で、フライを投げ続けた。岸から50メートルくらいは砂底で魚はいない。その先が200メートルぐらいの幅で背たけの低い水草の底になっていて、沖から続く溝を通って魚はやってくると予想した。

 キャストし続けた。むろん気力はない。突然、ぐいっとさおが押さえ込まれた。ラインが水を切った。ボーンフィッシュだ。

 ラインが走る。魚も狂ったように走る。もう心臓がはりさけそうだ。まだ、走っている。ラインが水面を平行に走る。まだ魚は走る。ボーンフィッシュがきたのだ。正真正銘の夢の魚だ。
 (寺島亮嗣)

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九州最大 女性の釣り祭典に68人 熊本県水俣市 湯の児温泉 女だけの太刀魚釣り大会

060919_1.jpg 九州最大の女性の釣り祭典「第16回湯の児温泉女だけの太刀魚釣り大会」(観光物産協会エコみなまた・湯の児釣り船組合共催)が、今年も10日、熊本県水俣市の湯の児温泉沖の八代海(不知火海)を会場に、12チーム、68人が参加して行われた。(弾涛竿)

 参加条件は、1チーム5人前後の編成で、前日から湯の児温泉に宿泊したチーム。「マスカット」、「ひよこちゃん」、「ミルクック」…など、女性ならではのユニークなチーム名でカラフルなコスチュームを披露するチームも多い。折から熊本県の山間部は、秋雨前線の停滞で一時的に50ミリ以上の雨が降り、水俣地方も前夜からの雨が降り続いて、この日の開催が危ぶまれたが、何とか実施され午前9時前、出船。午前9時から同11時半まで釣り競った。

 3時間以内の釣り時間で、チーム1人平均数を競う「大漁賞」は第11回大会で1人当たり24匹を記録したこともあるが、平均的には6―7匹で、今年も数、型ともに平年並みで次の成績。 (敬称略)

 (1)マスカットチーム(八代市ほか)6人、44匹(1人平均7・3匹)(2)水俣市食生活改善推進員協議会チーム4人、28匹(1人平均7匹)(3)酔人チーム(福岡市)6人、36匹(1人平均6匹)

060919_2.jpg ▽大物賞(1)加々美初代(熊本市、ミルクックチーム)575グラム(2)田中實子(同、わかばちゃんチーム)500グラム(3)平田サワ子(同、おきな草チーム)450グラム。

 協賛は熊本県観光連盟。後援は水俣市、福田農場、全九州釣ライター協会、日本釣振興会九州地区支部 釣研、タカミヤ、がまかつ、マルキユーほか。

 釣り船は各宿泊旅館が手配。釣り具・餌付きで3時間1万6000円。問い合わせは観光物産協会エコみなまた=0966(63)2079。

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2006年09月12日

プラチナの鎧(3)

0912_02.jpg 今年もフィッシングガイドなしだ。ガイドについてもらってやるのがいい結果を生むのは分かっているが、ガイドが忙しいせいか、予約がいっぱいだったりして、結果的にガイドなしということになった。

 オアフのボーンフィッシュは予備知識なしに行って釣れるほど甘くはない。潮位、風向き、時刻、太陽の位置、天気などから割り出したベストスポットをガイドは熟知している。そこから、ガイドはスポットを探り当てる。やはり、フィッシングガイドなしでは、釣れないのだろうか。

 われわれだけだったら、スポットへの進入路を見つけるのだけでも1日はかかるだろう。砂浜への進入路などを探し出し、その日のベストスポットを素人が割り出すのは、それこそ至難の業なのである。要するに、われわれは無謀な釣りをやっているわけだ。

 釣れなかったらどうしよう。次第に暗たんたる気分に襲われてきた。4日間、釣り続けてきて、針掛かりしたのは、わずかに1匹だけだ。まだ魚は手にしていない。
 (寺島亮嗣)

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40センチ級マダイ連発 佐賀県玄海町仮屋湾 2キロ級ハマチも

0912_01.jpg 「話には聞いていたが初めて出掛け、うわさ以上の好成績に驚いた。また、より多くの仲間や女性アングラーたちを誘って行きたい」というのは、北九州市小倉北区片野の江藤義紀さん(33)=全九州釣ライター協会=だ。佐賀県北部の玄海町仮屋湾に位置する「仮屋湾遊漁センター」=0955(52)3045=のことだ。で、今回は、その仮屋湾遊漁センターでの釣りを紹介しよう。 (弾涛竿)

 仮屋湾遊漁センターは、仮屋湾内の施設で、外洋とは違って荒れることも少なく、トイレ、休憩所も備わって、女性や家族連れにも、確実な“お土産”が約束される人気の海洋釣り堀である。初挑戦の江藤さんグループのメンバーは、北九州市戸畑区の小笠原勇さん(28)と同市八幡西区の渡辺俊雄さん(19)だ。

 午前7時の開園と同時に入って、直ちにさおを振る。まき餌に生のオキアミを入れて、付け餌もオキアミで2ヒロの浮き下で第一投。

 浮きが立つと同時に、吸い込まれるように浮きが消えた。さおを立てると首を振りながら海面を朱に染めて現れたのは40センチ程のマダイ。幸先のよさに江藤さんは大満足。

0912map.gif 江藤さんは、マダイが連発の後、危うくさおがひったくられる感じの向こう合わせで掛かったのは2キロ級のハマチだった。右に左にめったやたらに走り回るのを制してタモ(玉網)に収めた。その後も、このサイズのハマチが連発して、腕がしびれる程の引きを存分に楽しんだ。

 日が上り、魚の泳層も深くなり、活性も鈍ると浮き下を深くしたり本格的な磯釣りテクニックを用いて食いを誘った。一行のタックルは、磯釣り2号程度のさおに、2500番位のリール。道糸、ハリス共に3号、浮きは2Bを使った。針はチヌ3号。まき餌はオキアミのみだが、付け餌はキビナゴなど自由。

 料金は4時間のAコースとBコース(3000ー5000円)、1日コース(8000円)がある。マダイ1キロ未満、ハマチなどの青物3キロ未満は持ち帰れるようになっている。営業時間は午前7時から午後5時まで。

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2006年09月05日

プラチナの鎧(2)

0905fly.jpg 2日目は、持ち込んだフォールディングカヌーで、沖合のマングローブが茂る島に渡った。1日目は魚を発見したが、人影に気付かれキャストの前に逃げられた。
 マングローブの島の周りもマングローブが水中に立ち、見るからにいいポイントだ。着いた時は干潮で砂浜に大小のカニが遊んでいる。このカニをボーンフィッシュは食う。干潮なのでリーフエッジまで歩いて探すが1匹も見つけることはできなかった。
 そうするうちに潮がどんどん上がってきて、2匹、立っている後ろ側から横切って泳いできた。白い砂の上を緑色の影があっという間に泳ぎ去った。キャストしても後の祭りだ。魚を見つけて釣るのは非常に難しい。先が思いやられる。
 ここぞと決めて、魚を待つ。やつは右手後方から現れた。こんどのは大きい。10ポンドはある。バックキャストで魚の左2メートルにフライを落とす。気付かない。キャスト。気付かない。心臓の音が聞こえる。しかし、魚は一転、水草の中に隠れた。この日、8匹見つけたが相手にされなかった。 (寺島亮嗣)

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夜釣りに良型イサキ18匹 長崎県壱岐島 マダイやアジも

0905turi.jpg 8月5―6日、九郵壱岐対馬倶楽部の会員らが長崎県壱岐島印通寺港外の切れ波止にイサキを求めて夜釣りに出掛け、イサキ以外にもマダイやアジを好漁してきたので報告しよう。 (葉山満)

 佐賀県唐津市呼子港午後4時発のフェリーに乗船したのは、同倶楽部の筒井世志人さん、松尾稔さん、岡川純孝さんと、友人2人。フェリーは1時間余で印通寺港に到着、待機していた瀬渡し船、第3壱岐・平田貢船長=090(8413)2884=で沖波止まで2、3分。200メートルの長大な防波堤のどこがポイントなのかと迷うが、過去の実績から東突端に松尾さんと岡川さん、中央部(2本の朽柱が目印)に筒井さんが、そして西突端手前5、6メートルと内側魚いけす前に友人が分かれて陣取りした。

 ここは、港から近くフラットなコンクリートで足場が良く(といっても、堤高が5メートルと高いので昼夜とも転落がないよう注意する)、良型のイサキやマダイが釣れるのでシーズン中、釣友たちが日替わり週替わりで出掛けている。

0905_3turi.jpg この日も松尾さんらが良型のイサキをものにしている。で、33―40センチのイサキ18匹、40―50センチマダイ5匹を揚げた筒井さんの仕掛けは図の通りで、餌はボイルオキアミ、タナはさお2―3本。筒井さんは言った。「ここのベストポイントは潮遠しが良い東突端だろう。それ以外は自分が座った所にポイントを作る強い覚悟がいる」と。

 それに、一点に正確に集中できるキャスティング(時には遠投力もいる)、上げ潮下げ潮の時合が来れば釣れる確信のもとに終夜粘れる気力体力があること、餌取りが多いこの時期は素早い手返しも必要。シーズンも残すところあとわずか。さあ、挑戦してみては!