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スティールヘッドを求めて フライで挑戦 4日目に遭遇 米・オリンピック半島

2015年4月 1日 カテゴリー:その他 / 海水魚(その他) / 釣りニュース

 米国ワシントン州シアトルから西へ車を走らせること3時間。太平洋に突き出たオリンピック半島は、この国のフライフィッシャーが追い求める「スティールヘッド」の聖地といわれる。3月1日から1週間、その旅に出た。 

 スティールヘッドはニジマスの降海型。川と海とを行き来し、その神出鬼没さからフライフィッシャー最高のターゲットとなっている。今回は昨年に続き2度目の旅である。昨年は5日間で1匹も手にすることができなかった。
 
 この魚を釣るにはキャスティング、フライタイイング(フライ作り)、タックル設定などの技術を研ぎ澄ます必要がある。
 
 さらに重要なのは心の持ち方。「釣りたい」と思う心を制御しながら集中する。そんな矛盾する心理状態を維持しなければならない。実際には氷河が溶けた川に一日中立ち込みキャストし続ける。過酷な条件にも耐えうる強靱(きょうじん)な精神力が必要なのだ。
 
 釣り場はネイティブアメリカンの漁場であるクイーツ川。ガイドもネイティブでないと釣りが成立しない。そのような河川が10本以上あるというが、今回は50年に一度の大渇水で、釣れるのはこの川だけとなった。
 
 1日目、針はずれと針折れ。2日目、針はずれと痛恨のネット入れミス。3日目、針はずれ。
 
 掛けても掛けても取れない。もうだめかと思っていた4日目の、もう時間がない夕刻、1人だけで下った瀬で来た。
 
 グイと伝わる重量感。強烈な引き。つかんだのは海から上ってきたばかりの銀色に輝く4キロのスティールヘッドだった。
 
 この旅では、一行4人で9匹のスティールヘッドを手にした。私は2匹。
 
 私たちがシアトルを後にした3日後から大増水で釣りができなくなったと知らせが届いた。
 
=2015/03/31付 西日本新聞夕刊=


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