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アジ 20センチ前後を100匹超 大分県・津久見湾 40センチの大物も

2009年5月19日 カテゴリー:アジ / 大分 / 釣りニュース

 リアス式海岸にある大分県・津久見湾は穏やかな内海。この湾内で1年中、アジ釣りをしているのが津久見市に住む上杉次郎さん(58)だ。上杉さんの持ち船「天福号」でアジ釣りに出漁した。 (香月駿一郎)

 ほとんど波もなく、岬の新緑がまぶしい。晴れた日には四国が見えるというが、あいにくモヤがかかっていた。
 
 上杉さんにとって津久見湾は庭みたいなものでポイントは熟知している。最初は船を港近くのいけすにつなぐ。仕掛けはシンプルだ。30号の重り付きアミかごにサビキ。2、3回投入するとアジが寄ってきた。「アミ餌をきらさないように」。休憩しようとすると上杉さんの厳しい声が飛ぶ。
 
 入れ食い状態で、20センチ前後のアジが上がってくる。アミにカワハギ、クロも集まる。別仕掛けで、こちらも釣りたい欲求が高まるが、シャクリ続ける上杉さんの気迫に、この日は「アジ一本勝負」にかけるしかない。2時間で100匹を超えた。次は「大アジを狙うか」と移動した。
 
 今度はアンカーを下ろした。水深40メートル。「アミは途中で全部、抜け出ないようにカゴにきつく詰めて」。こう言いながら上杉さんはもう大きくシャクリ始めている。「網を取って」と言う。口が切れないようにゆっくりとリールを巻いている。釣れている。40センチのアジだった。その大きさを見て、こちらもテンションが上がる。だが、大アジは上杉さんの1匹だけだった。アジのシャクリ釣りは体力と粘り勝負だ。
 
 船を買ってまで釣りをしている上杉さんは「あまり魚を食べるのは好きではない」と言う。「掛かった時のググっとくる一瞬が好きだ」。その一瞬に出合うために上杉さんはシャクリ続けている。
 
 静かな湾内で大アジが狙えるところが津久見湾のアジ釣りの魅力だ。
 
 
=2009/05/19付 西日本新聞夕刊=


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