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イチモンジタナゴ 青いラインが美しい 熊本市の江津湖

2009年6月16日 カテゴリー:淡水魚 / 熊本 / 釣りニュース

 熊本市の江津湖は、わき水のきれいな湖だ。水温も一定しているから多くの淡水魚が生息している。この湖とその水系には本来、九州にはいなかったイチモンジタナゴもいる。 (香月駿一郎)

 イチモンジ(一文字)との名前がついているように、尾びれに向けてイチモンジの青いラインが走っている美しいタナゴだ。本来は琵琶湖(滋賀県)から流れる淀川水系を中心に分布。江津湖には10年近く前に「放流のアユに交じって定着した」との説が有力だ。よほど江津湖の水が合ったのだろう。
 
 江津湖のボート屋さんには釣り道具一式、有料の貸し出しもあり、散策がてら手軽に釣りを楽しむこともできる。タナゴを釣るには少し針が大きいが、それでも店主は簡単に釣り上げる。もちろん、タナゴだけでなくフナ、ハヤなどの魚と遊ぶことができる。
 
 売店前の桟橋から持参のタナゴざおで釣る。水は透明で底まで見え、水草の間を泳ぎ回る小魚を観察できる。時折、ブラックバスが来ると小魚は水草に身を隠す。まるで水族館だ。
 
 見釣りで、ぼつぼつとイチモンジが釣れるが、メスが多い。タナゴの美しい婚姻色はオスだけである。江津湖水系の川に移動して釣ったのが写真のタナゴだ。
 
 タナゴの習性で面白いのは二枚貝に産卵することである。この二枚貝がないとタナゴは繁殖できない。この習性が日本で分かったのは明治に入ってからということからそれほど古いことではない。
 
 記念写真の後にタナゴは放流した。清い水に、豊富な水草と二枚貝の江津湖。この移住者が安心してすめる場所かもしれない。


=2009/06/16付 西日本新聞夕刊=


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