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45センチチヌをリリース 産後でやせ細り 佐世保市・浅子港

2009年6月30日 カテゴリー:チヌ・メイタ / 釣りニュース / 長崎

 6月15日(月)。長崎県佐世保港の潮見表を見ると小潮で干潮が午後7時。夕まずめは下げ潮だ。好条件ではないが潮さえ動けば…。で、妻・瑠衣と佐世保市北西部の浅子港へ。岸壁釣りで、正面(南)に九十九島を望む好ポイントだ。 (米山保)

 まずは全遊動仕掛けで広範を狙う。妻は半遊動でチヌを狙い、さお2本先のかけ上がりを攻める。2カ月前、ここで乗っ込みチヌを上げたので「柳の下のどじょう」である。が、あの時は大潮の上げ潮だったから…。
 
 午後6時。釣り始めから2時間たったが2人に当たりなし。遠近深浅を丹念に探るが、小潮のせいか潮は動かず、アジゴの群れがまき餌を追う。
 
 午後7時。梅雨の合間の太陽が水平線をあかね色に染めた。日没が近い。チャンスがくる時間帯だが、スタート以来の流れからして敗色濃厚。「こよいは刺し身で一杯」は遠のきつつあった。
 
 午後7時半。まき餌が底を尽き、帰り支度をと思うころ、潮が流れ始めた。ラストチャンス! すぐに仕掛けを入れると、小魚の姿が消え餌が残った。大物のにおいぷんぷん。私はさおを置き、妻を呼んだ。
 
 数分後、薄墨色の海面を進む妻の浮きが消えた。同時に合わせが入り、軟竿が弧を描いた。「フィッシュ、オン!」。数度の突っ込みをしのぎ、姿を現したのは45センチのチヌだった。
 
 しかし、腹はペチャンコ、身はやせ細り、体色も色あせている。「産後の肥立ちに、と餌を食ったんだ」「リリースしましょう」「そうしよう」。で、海に戻す。「女房に釣られるようでは修業が足りんぞ、もっと賢くなるんだ、バイバイ」。チヌは尾びれを一振り、深みに消えた。
 
 腹うすきチヌ見送りて夏帽子 (瑠衣)


=2009/06/30付 西日本新聞夕刊=


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