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チヌ46センチ、妻が上げる 夕まずめに白銀の魚体 長崎県西海市・太田尾港

2010年3月30日 カテゴリー:チヌ・メイタ / 釣りニュース / 長崎

 3月17日、桃の花を眺めながら「乗っ込みチヌの季節になったわね」と妻の瑠衣が言う。釣り好きの夫婦である。「では行ってみるか」と長崎県西海市の太田尾港に向かった。 (米山保)

 太田尾港は佐世保市から車で1時間。五島灘に面し、沖合にはチヌの好釣り場として有名な片島、ガニ瀬が浮かんでいる。
 
 ポイントは岸壁の先端付近と消波ブロック。潮行きはいまひとつだが、沖向きか右に動く時に食ってくる。特に朝夕のまずめ時は狙い目。50センチ超のチヌや40センチ超のクロがさおを絞り込む。最近はエギンガーも多く、岸壁はイカ墨で真っ黒だ。
 
 春陽が西の空に傾く午後4時すぎ、右流れの潮に乗った妻の浮きが、わずかに押さえ込まれた。チヌなら早合わせは禁物。そのまま待つと、浮きはゆっくりと海中に没し、道糸がするすると走った。妻の手首が返り、さおが「つ」の字を描く。「乗った!」。道糸は消波ブロックに向かって一直線。チヌなら沖に走ることが多いので「クロかも?」と、妻は目をつり上げ、さおにしがみついた。すると相手は反転、沖へ。が、2度の突っ込みを懸命にしのぐと、暗い海中に白銀が…、46センチのチヌだった。時合に到来? 「後に続け」と私も仕掛けを流す。しかし、日没まで粘っても当たりはなく、この日の釣果は1匹だけ、妻は鼻高々だった。
 
 「春光や刃(やいば)のごときチヌの影」瑠衣


=2010/03/30付 西日本新聞夕刊=


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