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熊本県・阿蘇の白川 ヤマメ、自作竹ざおでヒット フライの16―18番で誘う

2010年4月13日 カテゴリー:淡水魚 / 熊本 / 釣りニュース

 熊本県・阿蘇の白川はフライフィッシングのヤマメ釣りとしては九州を代表する川だ。フライフィッシング用のバンブーロッド(竹ざお)を制作している福岡県久留米市の秋丸修一さん(61)も毎年、この川からヤマメ釣りがスタートする。 (香月駿一郎)
 

 白川はあちこちにわき水があり、水温、水量が一定している。それだけに水生昆虫も豊富で、春にはコカゲロウなどが羽化して水に浮く、ドライフライの釣りとしては一級のポイントだ。白川は「尺ヤマメが釣れる川」として知られるようになった。地元漁協の了解を得て、有志たちがヤマメの自主放流もしている。自由にロッドを振れる川幅もあり、キャスティングだけでも楽しめる。秋丸さんは「関東、関西からも釣り人が訪れる」とよく案内している。
 
 秋丸さんは来年、ロッド作りは30周年を迎える。中国産の竹を使っていたが、5年前から九州の竹を使い、「軽くて粘りがあってしなやか」という中空を抜いたロッドを制作している。「WATAKE(和竹)」という名前で米国向けにも販売している。
 
 秋丸さんは自作の7フィートのロッドを自在に繰り、伸びるフライラインの先の16番から18番の小さめのフライがヤマメの食欲を誘う。ヒット。尺近いヤマメがフライをくわえていた。「自作のロッドに、自分で巻いたフライで美しいヤマメが釣れる。最高の一瞬です」。このときめきが30年前、サラリーマンからさお作りに転職させた。
 
 秋丸さんのロッド作りに完成はない。30周年を迎えても極めていく作業が一生続く。また、ロッド作りを伝えるために次の世代にもその技を教えている。
 
 白川のヤマメはこうしたロッド作りに数々のヒントを与えているのだろう。


=2010/04/13付 西日本新聞夕刊=


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