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どこに行ったアオギス まったく、手応えなし

2010年8月10日 カテゴリー:海水魚(その他) / 釣りニュース

 夏はキス(シロギス)釣りの季節だが、キスにはいまや希少種になったアオギスもいる。かつて風物詩「脚立釣り」でにぎわった東京湾では絶滅した。そのアオギスが全国的にいえばピンポイントで生きる福岡県の豊前海に出掛けたが…。


 「脚立釣り」というのは文字通り、遠浅の海に脚立を立てて、その上に乗っての釣り方だ。シロギスよりアオギスは大型でその引きを楽しんだ。名前のように魚体が青味がかっている。
 
 アオギスは川が流れ込む泥底を好む干潟の生き物だ。アオギスにとって多くの河川が注ぐ豊前海は、残されたわずかな「聖地」といえるかもしれない。
 
 釣り方はシロギスとまったく同じである。投げて引いてくればいい。もちろん、アオギス、シロギスも交じって釣れる。釣具店に聞くと「ことしのキスはまったくだめだ」ということだった。
 
 満潮の時間帯に狙って海岸沿いを釣り歩く。干潮になると干潟なので海は岸辺から遠くなり、釣りにならない。
 
 釣具店の話のように、投げて、引いての繰り返しに手応えはまったくない。シロギスさえ釣れないのだ。
 
 「おお、がんばって生きているな」とアオギスの顔を見るために毎年、この海に来ているが、これまでこんなことはなかった。「今年は水温が低い」というようなことが影響しているのだろうか。例年ならゴールデンウイーク明けごろから釣れ始める。今年はようやく、シロギスがぼつぼつと釣れるようになった。アオギスはどうだろう。
 
 干潟とともに生きるアオギス。この海でずっと生きていくことを願いながら炎天下の海岸を後にした。
 
=2010/08/10付 西日本新聞夕刊=


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