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見かけ悪いカンダイ フライで食せば美味 長崎県・生月島

2010年10月19日 カテゴリー:海水魚(その他) / 釣りニュース / 長崎

 キンモクセイの香りが漂う10月初旬、幻魚イシダイを求めて長崎県の生月(いきつき)島へ。平戸島の北西に位置する生月は、隠れキリシタン殉教の地。その祈りは今も島の内外に生きている。島といっても九州本土-平戸大橋-生月大橋を経ての陸続き。釣行が便利な上、魚影も濃いので、釣り人が絶えることはない。 (米山保)

 生月の玄関口は舘浦(たちうら)港。ここは平戸海峡の急流が走るので、岸壁とはいえA級ポイント。今回、私は波止の先端に釣り座を構えた。用意の餌はガンガゼが30個で、まき餌なし。安近短の釣りである。
 
 昼前にスタート。まずはカウント30メートルから手前へと、当たりの出る地点を探ってみる。狭い海峡のこと、速潮が刻々と変化するが、根掛かりはなく、1時間後には18メートルで当たりを捕らえた。が、走らない。手早く餌を付け換え、そこを集中的に攻める。
 
 午後1時。ガツンとさお先が揺れるや、間髪を入れずたっぷりの締め込み。「おりゃあ」、乗った。容赦はしない。グイグイとさおをあおる。すると海中から赤い塊が。「ありゃ」。カンダイだった。
 
 この魚、「百魚歳時記」(岩満重孝著)には「百年の恋も醒(さ)めるお姿」とか「身はしまりなく、ぶるぶると肉あまり、おまけに頭上に突拍子もない瘤(こぶ)などつけて」などとある。何ともさえないカンダイだが、袖振り合うも多生の縁。フライで食せば、すこぶる美味、と付け加えておこう。


=2010/10/19付 西日本新聞夕刊=


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