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30センチの良型ヤマメ 減りつつあるゴギの姿も 島根県・高尻川

2011年6月28日 カテゴリー:その他 / 淡水魚 / 釣りニュース

 山陰の日本海に注ぐ高津川は、アユ釣りでも知られる名河川である。その川に流れ込む島根県・高尻川には毎年、通っている。そこで狙ったのはヤマメである。

 中国自動車道の六日市インターを降りると、高尻川はまもなくだ。沢は空に大きく開け、キャスティングがしやすい川だけに、フライマン、ルアーマンは伸び伸びとロッドを振ることができる。特に九州のアングラーにとっては、イワナの仲間で中国山脈の一部だけに生息する「ゴギ」に、出合うことができる渓流でもある。
 
 私はルアーの中でもミノー派なので、ミノー1本で攻めることにした。落ち込みを中心に、自由にキャストしながら釣り上がっていく。それだけでも解放感がある。また、渓谷も鋭角的な段差のある川ではなく、歩行も楽だ。
 
 フライ、エサ釣りの先行者もいたので、なかなかヒットしない。小さな堤防の下、アユカラーのミノーで丁寧に探ると、手応えと同時に反転する白い魚体が見えた。慎重に引き寄せると、30センチ近いまるまると太ったヤマメだった。この日のヤマメの釣果は5匹だったが、満足な釣りだった。
 
 年齢を重ねると、数よりも1匹をどう釣るか、がテーマになる。量よりも質、というのはおこがましいが、釣りは年齢によって変化するものだ。
 
 ただ、ゴギは、この川に通い始めた10年前に比べ、河川工事のため、少なくなった。最上流部に追いやられているが、どうにかその命をつないでいる。最上流部は流れも細く、木々も川にかぶさり、フライ、ルアーでは難しい。エサ釣りに変えて、ゴギの顔も1匹だけ見て安心した。
 
 高津川は、ヤマメの降海型であるサクラマスが遡上(そじょう)する南限の川でもある。今度はその河口でサクラマスを狙ってみたい。

=2011/06/28付 西日本新聞夕刊=


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