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30センチ筆頭にタイ10匹 係り釣りで「釣女」 長崎県・九十九島

2011年8月23日 カテゴリー:海水魚(その他) / 釣りニュース / 長崎

 「釣女(つりじょ)」という言葉がある。釣り好きな女性のことだ。福岡市の大野真由美さんは、タイの係り釣り歴が十数年になる筋金入りの釣女である。長崎県・九十九島のタイ釣りに同行した。

 九十九島はリアス式海岸で、その穏やかな内海には養殖の真珠棚が散在している。係り釣りはこの棚に船を付けて釣る。船には大野さん夫妻と私の3人だ。真由美さんはすげがさである。その姿からして板についている。
 
 義父である故大野英幸さん作のテンヤざお。リールはアブで、3号のナツメ重りに2本針。水深は15メートル。左手で糸を膨らませ、さおをしゃくりながらラインを落としていく作業も手慣れたものだ。
 
 餌はアオケブの房掛け。1回の釣行で1キロを用意する。真由美さんは大盛りの房掛けだ。
 
 「タイにアピールする効果もありますが、たくさん付けると、餌がなくなったときがよく分かる」
 
 これが真由美さんの大房掛けの論理だ。「当たった」。さお先にかすかに揺れがある。日ごろ、控えめな真由美さんだが、この瞬間は攻撃的な言葉になる。「食え」。さお先が引き込まれる。「のった」。タイがあがってくる。
 
 この日、一番の大当たりもあった。リールが巻けない引きである。夫はそれを見ながら「頑張れ」の一言。決して手助けはしない。こうした自力の釣りが、真由美さんを歴戦の釣女にしたのだろう。底の障害物でラインが切れて、大ダイの姿を見ることはできなかった。
 
 午前中で真由美さんが、手のひら大から30センチまでのタイを10匹。私は6匹。完敗だった。九十九島の係り釣りはベストシーズンだ。
 
=2011/08/23付 西日本新聞夕刊=


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