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群れて光るサヨリ 投げ釣り仕掛けは手返し勝負 山口県下関市

2012年9月 4日 カテゴリー:山口 / 海水魚(その他) / 釣りニュース

 東にサヨリの報があれば駆け付け、西にサヨリの群れがあれば、さおを出す“サヨリスト”だ。この欄に掲載されている山口県下関市の「下関フィッシングパーク」に出掛けた。

 詩人の北原白秋もサヨリ好きだったのだろうか。「さより」という童謡を書いている。
 
 〈サヨリはうすい サヨリはほそい ぎんのうお サヨリ きらりとひかれ…〉
 
 この通りだ。白秋は「おねえさまににてる」とも歌っているが、口先が紅をさしているように赤いからでもあろう。大変、美しい魚、と個人的に思う。
 
 800円(4時間)の入園料を払い、アジ、コダイなどを狙う釣り人の間に場所を取った。家族連れも多い。
 
 「サヨリを専門に狙う人は今はいませんね」
 
 横の釣り人が言った。肩身を狭くしながら、海を見ると薄くて細いサヨリが群れ、光っている。この近さならハヤざおでの釣りも大丈夫のようだ。
 
 ただ、投げ釣り仕掛けしか持参してなく、カゴ付きのチョイ投げにした。もちろん、群れの中に仕掛けを入れるのだから一投一匹。入れ食いである。エサのアミを投げたときに外れないように、しっかりと丁寧に針に付けることが数釣りにつながる。要は手返しの勝負だ。
 
 サヨリの釣趣の一つは小さいながらジャンプすることだ。当たり浮きが左右に揺れ、海面からトビウオのように跳躍する。
 
 釣る楽しみのほかに、この魚を追うのは味である。特にサヨリの一夜干しは秀逸だ。内臓を出したサヨリを約30分、塩水に漬け、後は干すだけだ。
 
 白秋がサヨリの干物で酒を飲んだかどうかは知らない。
 
=2012/09/04付 西日本新聞夕刊=


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