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走る目印 強烈な当たり 夏の風物詩 アユ友釣り 熊本県・杖立川

2014年8月13日 カテゴリー:分類 / 淡水魚 / 熊本 / 釣りニュース

 熊本県と大分県の境を流れる杖立川でアユが釣れていると釣友(ちょうゆう)から知らせがあった。7月31日、私にとってはこの夏2度目となる杖立川へのアユ釣行を試みた。

 釣り場は松原ダム(大分県日田市)の上流。北里川との合流点から下流に向けての荒瀬と平瀬にかけて。熊本県・小国漁協の管轄となる。全体を通し最も川幅が広い好ポイントだ。
 
 アユは成長すると水中の岩についた垢(あか)(藍藻(らんそう)や珪藻(けいそう))を食(は)む。自分の岩を独占しようと縄張りに侵入してきた他のアユを追い払うように体当たりする。この習性を利用したのが友釣りである。日が照りこむと縄張りアユが増える。
 
 この日は雨模様で水温が低い。おまけに水量も多くアユ釣りらしからぬ雰囲気だった。おとりアユを流れに放つ。心配していたがすぐに目印が走った。流れの中心に向かって掛かったアユが走る。さおをためてグイッと引き抜く。掛かったのは「追星(おいぼし)」と呼ばれる黄色のマークが入った20センチのアユ。縄張りアユだ。
 
 掛かったアユはおとりとして交換する。おとりは元気がいいほどよい。つまり掛かれば掛かるほど釣れるというわけだ。入れ替えると程よく掛かってきた。飽きることはない。水は澄んでいるので掛かりアユのきらめきも映ってこれまた気分最高だ。掛かると一、二歩下がる。そして、さおをためて引き抜く。何も考えずにこれを繰り返した。
 
 時のたつのも忘れてアユと戯れ、流れに身をまかせた。午後4時、さおをたたんだ。私の釣果は、15~23センチが28匹で大満足。
 
 アユの友釣りは夏の風物詩である。しかし、短くも熱き釣りシーズンは、あっという間に走り去る。この稿が出るころ、杖立川のアユには白子が入るだろう。そうなればそろそろ終わりである。アユ釣りの短い夏が過ぎる。
 
=2014/08/12付 西日本新聞夕刊=


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