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夜景を見ながらエギング 都心近くでヒイカ、コウイカ 博多湾・荒津岸壁

2014年11月26日 カテゴリー:海水魚(その他) / 福岡 / 釣りニュース

 都市は夜が美しい。博多湾で夜釣りをしているといつもそう思う。さまざまな明かりは都市を飾るイルミネーションだ。その光を映す海には夜行性の妖しげな軟体動物、イカがうごめいている。

 都市高速の橋脚を間近に見る福岡市中央区荒津の岸壁へ。ウルトラライトのエギングロッド。PEライン0・8号にリーダーはフロロカーボン1号。エギはオレンジ夜光(1・5号)が1個あれば十分だ。
 
 少し離れた場所に釣り人がいる。赤い電気浮きが揺れる。餌釣りのスズキ狙いだろう。周辺の気配はこの釣り人とネコだ。白と黒が数匹。釣れた魚を狙うたくましい野良である。いつもここでの釣りはネコが拍手をしないギャラリーだ。
 
 エギが底に着く。底の起伏をなでるようにゆっくり、ゆっくりと巻き取る。数回のキャスト。ようやくエギに重圧がかかる。合わせる。小型のイカ、ヒイカだ。冬近し、を知らせる博多湾の小さな使者である。
 
 また、投げて、巻く。手元を見ない。目の前の対岸には「イチゴタワー」。正式には博多ポートタワー。頭にイチゴのような赤い明かりを載せている。これも美しい。
 
 突然、これまでにない圧が襲ってきた。ロッドが大きくしなる。ヒイカの比ではない。闇の中からかたまりが上がってきた。コウイカだ。
 
 大量の黒い墨を吐いた。近寄った白ネコが思わず後ずさりした。
 
 当たりが遠のけば、その場所を離れ、岸壁を釣り歩く。エギングは足で稼ぐ釣りでもある。
 
 150万都市の足元でできる手軽なエギング。ひと仕事終えた後のナイトゲームだ。
 
=2014/11/25付 西日本新聞夕刊=


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