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秋の護岸釣り アジ好漁 小学6年「初挑戦」は27センチ 佐世保市・鹿町漁港

2015年10月21日 カテゴリー:アジ / サバ / チヌ・メイタ / 海水魚(その他) / 釣りニュース / 長崎

 秋たけなわの10月、棚田が黄金色に染まった。毎年この時期、佐世保市北西部の護岸には25センチ超のアジが回ってくる。釣って楽しく、食べておいしい魚である。「それ行け、レッツゴー!」

 早朝、友人の息子の小田健太郎君(小学6年)と妻の瑠衣を伴って同市の鹿町漁港へ。目指すは北九十九島を望む旧庁舎前の岸壁だ。健太郎君は釣り初挑戦。それだけに釣りの楽しさを十分に味わってほしい。ルアー製作者のウィリアム・へドンは「釣りを知らないことは人生の楽しみの半分を知らないことだ」と言っている。
 
 夜明けの陽光が空と海をバラ色に染め上げる頃、頬をかすめる風はすっかり秋で、快い余韻に心が和む。私は1投目の仕掛けをなじませてまき餌を打ち「あの浮きから目を離すな。まず1匹釣るからね」と言って聞かせた。
 
 10分後。「あっ、消えた」「よしっ!」。小気味よい引きを味わいながら本命のアジ25センチをゲットした。健太郎君の瞳がきらきらと輝いている。
 
 続けて女房も同型を釣り上げた。「次は君の番」と彼にさおを渡すと、すぐに食いついた。さおが「つ」の字を描く。「乗った」「うひゃ~」「巻け~」。少年は必死の形相でリールはゴリ巻きだ。私はさおが折れはしないかとハラハラした。彼の記念すべき第1号は27センチのアジ。感想を求めると「魚って力が強いね、びっくりした」といまだ興奮冷めやらぬふうであった。
 
 少年はこれから幾多の困難に出合いながら、釣りとどのように関わっていくのだろう。彼の父親は医師だが、ロイ・キリークは次のように述べている。「魚釣りという病気は死ぬまで治らない難病であると共に、人生という難病を治療する特効薬である」
 
 この日、私たちの隣に陣取った釣友(ちょうゆう)の坂下耕一さん(海上自衛官)はコンスタントにさおを曲げ、4時間でアジ11匹、サバ2匹、チヌ、ボラを各1匹ゲット、昼前に凱旋(がいせん)帰宅した。
 
 ●「竿(さお)延べて思ひおもひの秋の空」瑠衣
 
=2015/10/20付 西日本新聞夕刊=


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