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103センチアラとの激闘 65センチと合わせて2匹! 長崎県福江島

2016年1月13日 カテゴリー:海水魚(その他) / 釣りニュース / 長崎

 記録的な暖冬に見舞われた昨年12月20日早朝、釣友(ちょうゆう)の白川直樹さんから電話があった。「五島の福江島でアラを2匹釣りました」。「ええっ! ホント? そりゃ、びっくりぽんじゃ」

 アラは九州の地方名で、魚類図鑑ではクエ。温かな外洋の岩礁域に生息する夜行性の肉食魚。美味のため、年末にはキロ1万円という値が付く高級魚である。
 
 釣りの世界でも「超」が付く幻魚。磯に10年通って1匹も釣れない人もいる。でも九州はアラの宝庫。専門に狙えば(人にもよるが)10~20回で1匹といったところか。しかしメートル級となると、ゴルフのホールインワンと同じだろう。
 
 今回、白川さんが釣り上げたアラは65センチ、3・7キロと103センチ、17・5キロ。草木も眠る午前3時半から4時までの30分間に2投連続で2匹上げたというから驚きだ。しかも彼は前の年に計3匹、6年前には平戸沖の生月島でトロフィーサイズのタマカイ(アラの一種)124センチ、32キロを仕留めているのだ。野球界なら間違いなく殿堂入りだろう。
 
 さて、白川さんにその103センチとの格闘を再現してもらうと...。
 
 前日夜、友人の渡船で福江島のポイントとなる磯に渡った彼は20日未明、潮止まりのわずかな時間を狙って仕掛けを足元に入れた。餌はサバの1匹掛け。しばしの沈黙の後、道糸がガイドをジュっと擦る当たりがあった。やがてさおががっぷりと舞い込んだので満身の力で合わせると、強烈な横走りでさおが岩にへばり付きそうになったという。
 
 両手で懸命に支えるが、防戦一方。すぐに息が上がり、心臓がはち切れそうになった。でもひたすら耐えた。5分、10分、15分...。相手も力尽きたのか、海面に大きな波紋を描いて巨体を現した。
 
 勝負あった。だが、両足はつり、体中の筋肉はガタガタで磯の上に大の字。まるで敗残兵のように星空を仰いだという。
 
 「もうアラはいらん、早く家に帰りたい」...。
 
=2016/01/12付 西日本新聞夕刊=


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