西日本新聞

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風裏で親子がのんびりと釣り 最大の釣果は子どもらの笑顔 長崎県西海市の波止

2007年11月27日 カテゴリー:海水魚(その他) / 釣りニュース / 長崎

 紅葉が見ごろとなった18日の日曜日、長崎県・五島に遠征して昼はイシダイ、夜はクロを狙う計画だった。が、北寄りの強風で波高3メートル。お楽しみはあえなく中止となった。釣り師は「泣く子としけには勝てぬ」のだ。といっても、せっかくの休日に家でくすぶっているわけにもいかない。幸い私の住む佐世保市近郊は海岸線が入り組んで風を防ぐため、台風以外は、どこかでさお出しができる。「では晩酌のさかなにイカでも釣りに行こう」と、車で隣町の西海市に向かったのだ。

 西海市は長崎市と佐世保市を結ぶ西彼杵半島にあり、西は五島灘、東は大村湾を望む風光明美な町。造船のほか、農業、漁業、畜産が盛んなので、食材が新鮮で豊富、その上、人情が厚いので、将来、私はこの町に移り住み、晴耕雨読と釣りの日々と夢見ているのである。

 昼すぎ、崎戸大島を望む大和田岸壁に到着。車を止めて海の様子をうかがうと、海峡を抜ける北風が強く、海上は白ウサギが跳ねていた。が、高さ3メートルの犬走りの風裏は小春日和の陽光で日なたぼっこに最適。そこでは一組の親子がのんびりと糸を垂れていた。早速近寄り、子供たちに「釣れた?」と尋ねると、うれしそうにスカリを上げてくれた。中にはアラカブが1匹。佐賀県嬉野市の田平桃子さん(9つ)と龍之介君(5つ)で、姉弟は「どうだ!」と言わんばかりの笑顔である。その無邪気な様子に、はにかむお父さんは、アラカブより子供らの笑顔が最大の釣果であったろう。

 親子と別れ、国道202号を北上する。目指すは黒口湾のドン詰まり。外海がしけていると、イカは波穏やかな湾内に入って来るので、漁協前の浮き桟橋でさおを出すことにした。

 が、午後になって北風はいよいよ強く、気温も下がって13度。この秋1番の冷え込みだ。これではイカの活性は低下? と思いながら、キャストを繰り返すこと3時間。やっぱり当たりなし。

 「イカ刺しで一杯!」のもくろみは、はかなくも消え去った。ボーズ(釣果ゼロ)は慣れっこだから、「しょうがない、こよいは鍋にでもすっか!」と家路を急ぐのであった。

 (米山保)


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