「花の先鋒」抜き勝負の要 後続温存、チームに勢いも

3回戦で5人抜きし、仲間にねぎらわれる筑紫台の先鋒的場大和選手(中央)=28日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡
3回戦で5人抜きし、仲間にねぎらわれる筑紫台の先鋒的場大和選手(中央)=28日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡
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 抜き勝負の団体戦で高校日本一を争う玉竜旗高校剣道大会の男子は、頂点に立つまでに9~10連勝が必要になる。チームを勢いづけ、流れをつくり、体力温存を図るため先鋒(せんぽう)の役割は特に重要。28日は「花の先鋒」による15人抜きの快挙もあり、会場を沸かせた。

 連日、大観衆が詰め掛ける大会会場のマリンメッセ福岡(福岡市博多区)にアナウンスが流れる。

 「龍谷高校の安藤千真(かずま)選手が5人抜きを達成しました」。優勝候補の一角に挙げられる龍谷(佐賀)は28日、2回戦に先鋒で出場した安藤千真選手(2年)が5人抜きを達成。3回戦では藤田大征選手(3年)が先鋒で先勝し、流れをつくった。

 多彩な攻撃を見せる藤田選手は「先鋒好き」。理由は「後ろの仲間を信頼して思い切り攻められるから」。坂井宗輝監督(31)は「出場校が多い大会では副将や大将を休ませる『陰の立役者』。藤田は引き分けでもチームの気持ちを高める」とたたえる。

 筑紫台(福岡)の先鋒・的場大和選手(3年)も3回戦で5人抜き、4回戦で強豪相手に引き分けるなど4回戦突破に貢献。「最初に1本を絶対取って、試合を優位にするのが先鋒の役目。戦闘的な切り込み隊長です」と頼もしい。2、3回戦で10人抜きをした九州学院(熊本)の諸岡昭徳選手(3年)は「後ろをなるべく出さないよう、一人でも多く抜く」と意気込む。

 50年前の大会に先鋒として出場し、5人抜きを果たした福岡県剣道連盟の中園寛事務局長(67)は「勝てば良い流れをつくり、負ければ相手が勢いづく。抜き勝負の妙味を最も味わえるのが先鋒」と語る。

 この日、PL学園(大阪)の先鋒が15人抜きを達成。6人の先鋒が10人抜き、28人の先鋒が5人抜きを果たした。

=2017/07/29付 西日本新聞朝刊=

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