プロ注目、大村工の186センチ遊撃手森伊吹 創部46年甲子園初切符狙う

春以降に本塁打を量産するなどプロ注目の大型遊撃手・大村工の森伊吹
春以降に本塁打を量産するなどプロ注目の大型遊撃手・大村工の森伊吹
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 抜けているのは体格だけではない。強打の看板を背負って夏に挑む大村工の選手の中でも、森伊の打球は特に力強い。「高校生離れしており、県内の右打者では一番だと思う。彼が打たないことには点につながらない」。高比良俊作監督は大きな期待を寄せている。県立校ながら大型遊撃手として日本ハムなどプロのスカウトも注目する。

 夏の大会の前哨戦となるNHK杯では決勝で創成館に11-14で打ち負けたが、大村工は県大会4試合で計32点をたたき出した。3番に座った森伊の打率は4割超で、地区大会の島原工戦では2打席連発を放った。「パワーがついたと感じているし、常に長打を狙っている」。自信は結果に出ている。高校通算本塁打は10本だが、そのうち6本を今春以降に打った。

 ■県内屈指の強打者

 入学時は背の高さこそ目立ったが、細身。体が出来上がってくるにつれ、強打者として知られるようになった。初めて出場した昨春の九州大会では準々決勝で、優勝した福岡大大濠と対戦。4-7で敗れたが、速球派右腕の浜地真澄(現阪神)からヒットを放った。

 ところが、昨夏の長崎大会は決勝で長崎商に0-1で敗退。相手の5安打より多い8安打を放ちながら、好機にあと1本が出なかった。森伊は最後の打者となり、二ゴロで試合終了。「悔しかった。来年は絶対、決勝で勝ちたいと思った」。冬場はチーム全体で毎日1000スイングを重ね、食事量も増やして体重を73キロから80キロへ増やした。それが春以降のパワーアップにつながった。

 ■冬場に体重7キロ増

 この1年間「昨年の先輩を超えたい」という思いが支えだった。「今のメンバーなら甲子園に行ける」と信頼する仲間とともに見つめるのは、1971年の創部以来初の甲子園出場のみ。組み合わせの結果、佐世保実や海星、清峰など実力校がひしめくゾーンに入ったが、打ちまくって悲願への道を切り開く。 (前田泰子)

 ◆森伊吹(もり・いぶき)1999年10月4日生まれの17歳。長崎県諫早市生まれ。森山西小4年から「森山西少年ソフトボール」でソフトボールを始め。森山中では軟式野球部に所属し、県大会に出場。大村工高では1年秋からレギュラー。遊撃だけでなく一塁も守る。好きな選手は巨人の坂本勇人。186センチ、80キロ。右投げ右打ち。

=2017/06/17付 西日本スポーツ=

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