武田がG2 8度目の制覇 ウィナーズC 【松山】

ウィナーズカップを制し、ガッツポーズの武田豊樹
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 松山競輪(松山市)で4日間に渡り戦われたG2「第2回ウィナーズカップ」は21日、激しい雨の中で決勝が戦われ、武田豊樹(茨城、44歳、88期)がHS捲りの平原康多マークから差し切った。武田のG2制覇は8度目で、4日間制では3度目。G1、GPを合わせると16度目のビッグV。優勝賞金2130万円を加算し、今年の賞金ランク3位に浮上した。9Rで戦われたガールズケイリンコレクションは小林優香が捲りで優勝し、賞金213万円を手にした。4日間の総売上額は、約74億円(目標78億円)だった。

■ヒーロー

 最終日は、レースを重ねるごとに雨脚が強まる厳しいコンディション。さながら春の嵐を思わせる雨中決戦を制したのは、昨年後半から負傷でスランプに陥っていた武田豊樹だった。「いいときも悪いときも、いつも平原君と一緒。ずっと連係が決まっていなかったし、ワンツーができてうれしい」。前回の優勝は2016年9月の岐阜G3以来とあって「いやぁ、本当に長かったですね」。ほっとした表情が、苦しみ抜いた時間の経過を物語っていた。

 レースは、三谷が四国勢の分断に動いたことで、平原がHSから一気にスパート。武田は、2日目の毘沙門天賞と同様に踏み出しで離れてしまったが「何とか追い付けたし、そこからは、真後ろから食われないように」と注意を払い、平原との連独占を完成させた。

 昨年8月のG1オールスター(いわき平)で骨盤を骨折。グランプリ出場権を狙って、万全ではない中でも戦線復帰を果たしたが、ケガの影響で「スピードが出なくなった。悩みながらトレーニングをしているけど、まだまだですね」。今年のSS班の地位こそ手に入れたが、それと引き換えに、加速スピードを失ってしまった。

 この優勝で賞金ランキングが3位に上昇したが、5月のG1ダービー(平塚)は、違反点の影響で出場できない。ライバルたちが賞金を積み上げるだけに、武田の次のターゲットとなるG1宮杯(岸和田)は、まさに前半戦の正念場となる。「それまでにしっかりと体を治して、また好勝負ができるように頑張ります」。完全復活は道半ば。自分との戦いに打ち勝って、かつての輝きを取り戻す。 (森川)

 ◆武田 豊樹(たけだ・とよき)1974年1月9日生まれ、北海道斜里町出身、44歳。2002年ソルトレークシティー冬季五輪スピードスケート8位入賞。88期で03年7月デビュー。通算成績は1104走412勝、優勝71回(GP1回、G17回、G28回)。通算取得賞金は14億5865万3358円。師匠は川村恵三(20期、引退)、177センチ、90キロ、O型。

【決勝VTR】

 ややSけん制が入り、平原がS。平原-武田、原田-渡部-香川-橋本、浅井、三谷-村上で周回。赤板で近畿勢が先頭に立ち、誘導を切った。打鐘前に四国4車が追い上げて原田が先頭に立ったが、三谷は原田の内で粘って渡部との位置争いに。原田の後位が、内(三谷-村上、浅井)、外(渡部-香川-橋本)で並走となった終HS、平原が後方からスパート。2角で抜け出した平原を、やや口が開きながらも追った武田が直線で逆転。捲られた原田がしぶとく関東両者を追走して3着。終2角で原田後位を奪った三谷が4着。

【戦い終わって】

 平原康(2着)もう少し待てば自分の捲りごろだったが、力を出し切りたかった。2着でもうれしい。

 原田研(3着)別線を下げさせて、そこからが勝負と思っていた。まさか三谷さんが番手で粘るとは。

 三谷竜(4着)もう少し何とかしたかったけど、仕方ない。また頑張ります。

 村上義(5着)三谷君が、とっさの判断で粘ったのは間違いではない。そこからコースをつくれなかったのが、自分の力不足。

 浅井康(6着)三谷君がイン粘りしたところで、内か外かの判断に迷ってしまった。捲るのが遅れたけど、感触自体は良かった。

 渡部哲(7着)三谷君に競り勝った感覚はあったが、その瞬間に平原君が来て、三谷君に奪い返された。

 香川雄(8着)すんなりなら面白かったが…。終BSでスイッチしようとしたが自転車が出なかった。

 橋本強(9着)最後は自力を出そうとしたが、香川さんに接触してしまった。

 2018/03/22付 西日本スポーツ

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