敬愛、無敵の女王 集大成の夏「最後の頂へ」

中村(東大阪大敬愛・奥)からけさ固めで一本を奪う梅津(敬愛)
中村(東大阪大敬愛・奥)からけさ固めで一本を奪う梅津(敬愛)
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 平成25年度金鷲旗高校柔道大会第3日は23日、福岡市博多区のマリンメッセ福岡で行われ、女子決勝で敬愛(福岡)が東大阪大敬愛を破って2年連続3度目の優勝を果たした。大会の連覇は同20、21年度の埼玉栄以来、4校目。敬愛は圧倒的な強さで頂点に立ち、計7試合で大将の岡史生(3年)は一度も出番がなかった。春の全国高校選手権を制しており、8月に福岡市で開催される全国総体に「3冠」を懸けて挑む。

 準優勝は東大阪大敬愛。淑徳と渋谷教育渋谷の東京勢が3位に入った。優秀選手には敬愛の先鋒の梅津志悠(1年)ら10人が選ばれた。

 男子は2回戦の残りから4回戦の一部までが行われ、2連覇を目指す東海大浦安(千葉)などが5回戦に勝ち進んだ。最終日の24日は男子決勝までが行われる。

 今年も破格の強さだった。敬愛は、2年連続で岡史生(3年)の出番がないまま2連覇を果たした。「本当は試合をしたかったけど、みんなが頑張ってくれた」。“座り大将”は苦笑いで仲間と抱き合った。

 3冠を目標に掲げ、春の全国選手権を制した。残る2冠の舞台は地元の福岡。周りの期待は重圧となって選手たちを襲った。緊張感と開き直り。金鷲旗が近づくにつれ、練習には緩んだ雰囲気が漂った。見かねた吉元幸洋監督は6月下旬に岡、次鋒の芳田司、中堅の堀歩未と、3年生を呼び出しカミナリを落とした。金鷲旗、さらに福岡が舞台となる8月の全国総体に向けて長期計画で鍛えてきた3人に、地元で迎える二つの大舞台の大切さを説いた。

 「あれでフワフワした気持ちを断ち切ることができた」と芳田。選手たちは一丸となって練習に取り組み、大舞台で躍動した。芳田は東大阪大敬愛との決勝で優勝を決定づける勝利を挙げた。準決勝で渋谷教育渋谷の大将、朝比奈を倒した副将の斉藤に優勢勝ち。自身より50キロ近く重い相手から小外刈りで「有効」を奪った。「投げ技は無理。足技で攻めた」と汗を拭った。吉元監督は「よく立て直してきた」と目を細めた。

 休む間もなく最後の頂に挑む。岡が「自分の役割を果たして優勝したい」と意気込めば、吉元監督も「プレッシャーはない」。チームでそろえた紫色のポロシャツの背中には3冠への決意を込めた「Keiai Triple Crown」の文字。高校女子柔道界の主役を張り続ける。

=2013/07/24付 西日本新聞朝刊=

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