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第89回全国高校野球選手権 山口大会関連記事

2007年 7月 31日 掲載

◆山口大会・決勝◆ 岩国V 3年ぶり4度目 はつらつノーシード 59校の頂点

yama0731.jpg 第89回全国高校野球選手権大会(8月8日から15日間、甲子園)の山口大会は30日、決勝戦が行われ、ノーシードの岩国が第1シードの豊浦に3―2で競り勝ち、3年ぶり4度目の甲子園出場を決めた。自慢の機動力を生かし、初回に盗塁を絡めて2点を先制、4回の勝ち越し点も盗塁を狙って相手のミスを誘った。エース高木康平(3年)は4安打2失点で完投。予選6試合を1人で投げ抜いた。
写真=【岩国-豊浦】豊浦に勝ち、甲子園出場を決めて喜ぶ岩国の選手たち
       ◆       ◆
▽決勝(30日・山口県西京)
岩 国
 200100000=3
 200000000=2
豊 浦
(岩)高木―松井(豊)山田―山内▽二塁打 内田、植田健(岩)
       ◆       ◆
 最後の打者から空振り三振を奪うと、マウンドの高木康平(3年)へ捕手の松井将大(同)らが駆け寄る。「下手でも強い気持ちを持てば何とかなるものですね。練習試合をした学校は驚いているでしょう」。河口雅雄監督は目を丸くさせながら、教え子たちの歓喜の輪を見つめた。

 決勝点はチームの最大の武器、足でもぎ取った。4回1死二塁、相手先発の山田優也(同)がけん制しようとした瞬間、二走松井が三塁へスタートを切った。「投げる動作を止めようとしたが、動揺した」と山田。悪送球を呼び、50メートル走6秒0の俊足で一気にホームを陥れた。

 滑り込んだ際、捕手のスパイクで左手小指から腕にかけて約15センチの裂傷を負った。「見抜かれていたが、思い切って走った。頑張っている高木を助けたかった」。その後も痛みにたえながらプレー。「あれで選手のハートに火が付いた」と河口監督。女房役がチームを奮い立たせた。

 高木も応えた。「今大会で一番速かった」とバックが口をそろえた直球を外角に集めた。奪三振は4ながら、内野ゴロは14。「最後だから、後先を考えず最初から飛ばした」。これで6試合すべて完投だ。あこがれの先輩は、8強入りした2003年のエース大伴啓太。「今日みたいに思い切り投げて、大伴さんに並びたい」と視線を甲子園に切り替えた。

 「打線は上向きだけど、2割4分の打率では冷静に判断して厳しい」。指揮官の見立ては甘くない。だが、打力不足でも勝ち抜くために足を磨き、連投に耐えうるエースを育ててきた。「格上のチームにどれだけ通じるか。思い切ってプレーさせたい」。04年も初戦を突破した。まずは甲子園1勝。そして先輩超えに挑む。
 (山根 崇)

 ◆岩国 1847年に創立された岩国藩の藩校「養老館」を前身とする県立校。旧制岩国中から1948年に現校名に。49年に岩国第一女子と統合し岩国西と改称したが、50年に岩国東と統合して再び岩国となった。普通科、理数科がある。硬式野球部は1900年創部。71年春に甲子園初出場。春6回、夏は4回目。2003年夏には8強入りした。女子ソフトテニス部も今夏の全国高校総体出場を決めている。OBに陸上のベルリン五輪金メダリスト田島直人、サッカーの岩政大樹(鹿島)、井原勝介・岩国市長。岩国市川西4の6の1。生徒数880人(女子は426人)。上田一人校長。



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