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第89回全国高校野球選手権 八代東(熊本・34年ぶり3度目)関連記事

2007年 8月 10日 掲載

八代東 必死の戦い「よくやった」 スタンド大声援

0810_kuma.jpg 甲子園での初勝利ならず-。夏の甲子園で34年ぶり3回目の出場となった県代表の八代東は9日、愛媛代表の今治西と対戦し、1-12の大差で敗れた。強豪相手に序盤は押し気味の展開だったが、中盤以降は県大会を勝ち抜いた得意の継投策が決まらず、大量点を許した。8回表には犠打で1点を返したが、及ばなかった。地元応援組や関西県人会でほぼ満員のアルプススタンドからは、泥まみれになりながら最後まで必死に戦うナインに大きな声援が送られた。

 ●我慢の序盤
 1回表、2死から3番石橋圭介主将がライト方向に初ヒットとなる二塁打を放った。父の幸浩さん(44)は「ここから勢いに乗れ」とこぶしを突き上げた。しかし、後が続かず。
 2回表も、2死から四球を選んだ野田恭平選手が盗塁を決め、母の美奈子さん(42)は「いい走りをした」と緊張した表情。だが、続く打者は三振に倒れ、またも先制の好機を逃した。関西熊本県人会の森武光会長(75)は「野球はこれから」。

 ●待望の1点
 0対0で迎えた5回裏、鬼塚博光監督は県大会と同様に継投策に出た。2人目の投手がマウンドに。しかし、愛媛大会の打率が4割を超える2番浜元雄大選手に二塁打を許すと、この回だけで4失点。続く6回にも7失点し、継投の3投手は次々と打ち込まれた。だが、三塁側スタンドからは「与えた点は取り返せ」「落ち着いていけよ」の声が上がった。
 8回表、練習で右すねを打撲した白石勇太選手が、左中間に二塁打を放ち、父の善裕さん(36)は「よーし」とうなずいた。4番友田貴大選手の犠飛で1点を返すと、卒業生のスナック経営、白星フミヨさん(60)は「よかった」とほっとした表情。

 ●応援にも熱
 劣勢ながら、必死のプレーをみせるナインを支えようと、スタンドの応援にも熱が入った。頭髪を「東」の文字に刈り込んで熊本から駆けつけた卒業生の釜博信さん(25)は「少しでもスタンドが盛り上がって、思いが選手に届けば」。2000人を超えるアルプススタンドの応援を指揮した、卒業生の那須裕智さん(29)らは、守備の場面でも「頑張れ頑張れヒガシ」と声をからした。
 そして迎えた9回。追撃ならずゲームセット。名産・イ草の帽子姿で試合を見守った八代市の坂田孝志市長(49)は「八代に元気を与えてくれた選手たちに感謝したい」とねぎらいの言葉を贈った。
     ◇
 ●選手のひとこと
 ▼野田恭平投手 強い気持ちで試合に臨んだ。夢の舞台で投げられるだけ投げさせてもらったので、悔いはない。
 ▼岩崎大地捕手 投手を助ける役割を果たせず、守備で流れを持ち込めなかったのが悔しい。
 ▼今村直樹一塁手 終盤に持ち味の粘り強さを発揮できなかった。打撃もつながらず残念。
 ▼荒木俊輔二塁手 エラーを出さなかったのがせめてもの救い。ピンチでも、笑顔を絶やさないよう心がけた。
 ▼谷岡佳祐三塁手 最後の打者だったが、もっと思い切り振れば良かった。ずっと仲間と野球を続けたかった。
 ▼白石勇太遊撃手 投手として四球を出してしまい仲間に申し訳ないが、悔いはない。投打ともに相手が上だった。
 ▼友田貴大左翼手 最後までいい雰囲気の中でやれた。敗れはしたがいいチームだった。悔いのない試合がやれた。
 ▼石橋圭介中堅手・主将 相手投手のスライダーを振り回してしまった。もっと球を見極めて打てばよかった。
 ▼田辺嘉起右翼手 大量点を取られてしまったが、最後までゲームを楽しむことができた。
 ▼宮田勇貴選手 球威はあったが、甘く入ったのを打たれた。1勝して、甲子園で校歌を歌いたかった。
 ▼猪股大地選手 初戦だが、緊張はほとんどしなかった。最後の夏を甲子園で締めくくれてよかった。
 ▼園田敬悟選手 点差は開いていたが、最後まであきらめずにやれた。1点ではあったが、得点できてよかった。
 ▼秋永幸輝選手 打席に立てたのはうれしかったが、最後は打ちたかった。もう少しみんなと野球がしたかった。
 ▼須本祥太選手 悔しい。来年、絶対ここに戻ってきて先輩たちの分まで1勝を挙げたい。
 ▼作田祥章選手 1年半、3年生と一緒にやってきて、ここまで来られてうれしい。甲子園でプレーできてよかった。
 ▼合志匠世選手 気持ちは負けてなかったが、力は相手の方が上だった。県大会のように終盤に粘れず悔しい。
 ▼中村祐太郎選手 最後の打席に入ったときは、自分の気持ちが負けて打てなかった。
 ▼平野誉拓選手 来年また戻って来いよという声が観客席から聞こえた。絶対戻ってくる。

【写真】初戦突破ならず、校歌を歌う今治西を悔しそうに見つめる八代東ナイン



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