鹿実見せた 興奮の大勝 初戦突破 沸き返る応援席 目前に満塁弾「最高だ」

0804kago.jpg 14安打で14点。そつのない「鹿実野球」の強さを見せつけた。全国高校野球選手権大会で県代表の鹿児島実は3日、日大鶴ケ丘(西東京)を相手に14-1で大勝し、危なげなく初戦を突破した。2回戦は大会9日目(10日)の第1試合で、大会屈指の赤川克紀投手を擁する宮崎商(宮崎)と南九州勢同士で対戦する。

 ピンチらしいのは初回だけだった。鹿児島実の先発は、背番号「10」の岩下圭投手。序盤は制球が定まらず、先頭打者に二塁打を打たれるなど無死満塁の場面を招いた。

 スタンドで見守った岩下投手の父孝幸さん(60)は「緊張しとる。リラックス」。その思いが通じたのか、岩下投手がピンチを併殺打で切り抜けると、あとは鹿児島実の打撃ショーとなった。
 2回裏、相手の連続失策で先制し、中尾浩太選手が2点二塁打で追加点。スタンドは総立ちになった。その後も勢いは止まらず追加点を重ねた。

 6点リードの五回表、日大鶴ケ丘に1点を返されたが「1点くらいなら」と同校OBの神園勲さん(69)も慌てない。そして迎えた五回裏、興奮は頂点に達した。

 一死満塁から田野尻悠紀選手が放った大飛球は、応援団が待つアルプススタンド前のレフトポールを直撃。ダメ押しの満塁弾となり、田野尻選手の父孝紀さん(43)は、周囲から頭をメガホンでたたかれる手荒い祝福を受けて「こんな間近で見られて最高です」。

 7回と8回にもそれぞれ2点を追加し、チアリーディング部の鶴田沙代子さん(17)も「うれしい。いつもこんな展開だったら暑さなんか気にならないのに」。

 守っても好プレーを連発。岩下投手は中盤以降は完ぺきなピッチングを取り戻し、8回からは右肩の故障で控えに回っていた背番号「1」の松窪岬投手が登場。松窪投手も打者7人を1安打に封じる復活ぶりでゲームセット。次戦に大きな期待を抱かせた。

 割れんばかりの大歓声が甲子園を包む中、同校野球部OBの岩元弘樹さん(24)は「初戦なのに最高の戦いだった」と、2回戦の勝利も確信していた。

【写真】日大鶴ケ丘を大量点で破り初戦突破、校歌を歌う鹿児島実ナイン

=2008/08/04付 西日本新聞朝刊=

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