鹿実ナイン「胸を張れ」 反撃及ばず「8強」逃す 応援団 温かな拍手

0814kago.jpg 全国高校野球選手権大会に出場している鹿児島実は13日、甲子園球場にナイターの照明がともる中、3回戦の第4試合で報徳学園(東兵庫)と対戦し、3‐7で敗れた。8強入りはならなかったが、最後まで試合を捨てなかった鹿児島実ナインの頑張りに、一塁側アルプススタンドを埋めた応援団は「泣くな。胸を張れ」と温かな拍手を送った。

 鹿児島実の先発は右腕岩下圭投手。宮崎商との2回戦で三振した際、右ひざに球が直撃した影響が懸念されたが、1回裏の報徳学園の攻撃を2三振を含む3者凡退で切り、上々の滑り出しを見せた。父親の孝幸さん(60)は「心配なさそう。頑張ってほしい」とエール。

 しかし2回裏、報徳打線が高めに浮いた球を狙い打ってきた。4安打に盗塁、スクイズを絡めて一挙3点を奪われ、スタンドは悲鳴。鹿児島実野球部3年の登純平君(17)は「まだひっくり返す力はある」と叫ぶように声援を送った。

 鹿児島実は3回表二死一、二塁で岩下投手が中前打。二走の上坊銀河選手が本塁をつくが、惜しくも憤死。応援団は大きなため息。

 それでも4点差を追う5回表一死一、三塁で、5番福永幹大選手がセンターに犠牲フライ。今度はきっちり上坊選手が生還し、待望の1点。上坊選手の父光広さん(48)は「反撃はこれからだ」と笑顔。スタンドに元気が戻った。

 報徳学園は5回裏に1点、7回裏にも2点を追加し、差が開く。甲子園に「きばれー鹿実」の大合唱が響く。

 そして迎えた最終回、鹿児島実の森田祐司選手が左中間に意地の一発を放つ。大飛球は2点本塁打となり4点差。だが懸命の反撃もここまで。無念の試合終了となった。

 鹿児島実は毎回のように走者を出したが、この日の「桜島打線」はあと1本が出なかった。森田選手の母久子さん(48)は、涙をぬぐいながら「負けてしまったけれど、よく頑張った」と大きな拍手でナインをたたえた。

【写真】3回裏、追加点を許し、マウンドに集まり気合を入れる鹿児島実ナイン=13日、甲子園球場

=2008/08/14付 西日本新聞朝刊=

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