佐賀商「胸張れ」 接戦に声からし応援

0810saga.jpg 「がばい旋風」の再現はならなかった。夏の甲子園で佐賀商は9日、7安打を放ちながらも倉敷商(岡山)に2-0で惜敗した。それでも炎天下、汗と土にまみれて熱戦を展開した佐賀商ナインに、アルプススタンドをチームカラーの赤で染めた約1500人の応援団からは「胸を張れ」との言葉が送られた。

 先行逃げ切りが得意な佐賀商は序盤から攻め立てた。2回表、一死から早田裕揮選手が二塁打。3回表にも石橋拓朗選手の左前打で二死一、二塁の好機をつくる。得点こそならなかったものの、いつもの試合展開にスタンドでは「行け、行け」コールが沸き起きた。

 3回裏、不運にも死球絡みで先制点を倉敷商に奪われた。だが、ここまで許した安打は1本だけ。先発の古賀昭大投手は安定したピッチングで、父親の昭人さん(45)は「親は緊張しても、本人は緊張してないみたい」とほっとした表情。味方の逆襲を信じて待った。

 その機会は4回表、早々と訪れた。先頭の古賀翔也選手がレフトの頭上を越える飛球で二塁打を放ち、早田選手が送りバントを決めて一死三塁。しかし、どうしても、あと1本が出ない。

 4回裏の二死満塁のピンチでは、ショートの頭上を抜けると思われたライナーを古賀翔選手が見事なジャンピングキャッチ。5回裏の一死三塁でもバッテリーがスクイズを見破り、ピンチを切り抜けると、試合は1点を争う息詰まる展開に。

 そうこうしている間に倉敷商が7回裏、両チームにとって、大きな、大きな1点をもぎ取ってしまう。スタンドは、佐賀商の走者が出るたびに絶叫して声援を送るが、本塁は遠く、そのまま無念の完封負けとなった。

 試合後、スタンド前で一礼した選手のほおに涙が伝うのを見て、小出邦彦・同校後援会長(62)は「どちらが勝ってもおかしくない試合だった」と頑張りをたたえ、来年の雪辱に期待を寄せた。

【写真】初戦で倉敷商に惜しくも敗れ、あいさつして引き揚げる佐賀商ナイン

=2008/08/10付 西日本新聞朝刊=

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