九国大付 九回に底力 集中打で勝ち越し 19日、8強懸けて帝京戦

koushien090818_03.jpg 最終回に強力打線の底力を見せつけた。第91回全国高校野球選手権大会の県代表・九国大付は16日、樟南(鹿児島)との2回戦に臨み、9回に本塁打を含む3連続安打などで勝ち越し、3‐1で九州勢対決を制した。息詰まる接戦をかたずをのんで見守った大応援団は、最終回の集中打で総立ちになり、そのまま歓喜の瞬間を迎えた。2試合連続で逆転勝利し勢いに乗るチームは、19日の3回戦でベスト8進出を懸けて帝京(東東京)と対戦する。

 ◆先制点を許す

 試合前、「先制点が欲しい」と話していた若生(わこう)正広監督。だが、序盤の均衡を破ったのは樟南だった。

 3回裏、先頭打者に安打で出塁され、失策も絡み先制点を奪われた。アルプススタンドからは一瞬、ため息が漏れたが「1点なら九国打線には問題ない。すぐに逆転だ」と声援が飛んだ。

 直後の4回表。「調子がいい」と語っていた国枝頌平選手が無死一塁の場面で、右翼前に痛烈な安打を放った。相手守備がもたつく間に一塁ランナーが一気に生還し同点。国枝選手の母美友貴さん(43)は「1打席目が三振だったのでほっとした。ここからです」と力を込めた。

 ◆好投の両投手

 先発マウンドは、県大会3試合でわずか6被安打と好調の吉岡翔士投手。初回を三者凡退に抑えるなど、序盤から落ち着いたピッチング。父利浩さん(36)は「甲子園のマウンドに息子が上がるなんて夢のよう」と目を細めた。その後も140キロ台の直球で押し、5回までを2安打に抑える力投。野球部3年の仲野祥平さんは「球が走っている。頼りになります」と絶賛した。

 6回からは初戦完投の納富秀平投手がマウンドを引き継ぎ、危なげない投球。母八千代さん(49)は「初戦よりいい」と快投を見守った。

 ◆「最強打線だ」

 しかし自慢の強力打線が相手投手に抑えられ、同点のまま緊迫した試合展開が続く。そして迎えた9回表、主砲のバットが火を噴いた。それまで3打席凡退の4番榎本葵選手がフルスイング。打球がライトスタンドに吸い込まれた瞬間、大応援団は喜びを爆発させた。

 選手の保護者にもみくちゃにされる祝福を受けた榎本選手の母直子さん(45)は「期待していました。最高です」と興奮。5番河野元貴選手、6番槙本兼磨選手の連続安打などでさらに1点を追加すると、「やっぱり九国打線は最強だ」との声が上がった。

 9回裏に相手打線の粘りでピンチを迎えるも、納富選手が無失点に抑えゲームセット。九州勢同士の白熱した戦いに、スタンドからは惜しみない拍手が送られた。

   ◇   ◇

 九国大付ナインは2回戦突破から一夜明けた17日、兵庫県西宮市の鳴尾浜臨海公園野球場で、帝京戦に向けた調整に汗を流した。前日の試合の疲れを感じさせない軽快な動きで、声を出し合い、守備の連係や打撃フォームを確認した。

【写真】9回表、3点目が入って喜びを爆発させる九国大付の応援団

=2009/08/18付 西日本新聞朝刊=

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