納富 熱投実らずサヨナラ 九国大付 8強逃す 悪夢8回ミスの連鎖

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 九国大付は終盤の守備のミスに泣いた。7回1死二塁で三好が勝ち越しの中前打。さらに2死から小林が左翼ポール際へソロ本塁打を放って突き放した。しかし、8回に2安打1四球と3つの悪送球、捕逸が絡んで同点に。最後は9回1死満塁から金子に右越えのサヨナラ打を浴びた。納富は4失点(自責点2)で完投したが、好投も報われなかった。

 サヨナラ負けの瞬間、九国大付エース左腕納富秀平(3年)はひざを落とし、グラブで顔を覆った。同点の9回1死満塁。帝京の金子竜也(同)に右越えへ痛恨の一打を浴びた。「直球が外角に甘く入ってしまった…」。127球の熱投は実らなかった。

 8回に守りのミスでエースの足を引っ張った。1点差に詰め寄られた1死三塁。伊藤拓郎(1年)が仕掛けたスクイズをバッテリーが外し、3走を三本間に挟む。しかし捕手河野元貴(3年)の送球が3走に当たり、後方にそれ、同点の生還を許した。

 直前にも1死一塁から田口公貴(2年)が三塁前に転がしたセーフティーバントを国枝頌平(3年)が一塁へ悪送球(記録は安打と失策)。一、三塁にされると今度は捕逸でリードは1点に。その後、エース納富までも連係ミスから無人の二塁にけん制球を投げるなどミスを重ねた。

 2点を勝ち越した後の思わぬ落とし穴。河野は「リードで気持ちが守りに入っていた。それがエラーにつながった」と肩を落とせば、若生正広監督も「あれが一番痛かった。納富を助けてやれなかった」と悪夢のイニングを振り返った。

 それでもエースは「ミス? 関係ありません」とナインをかばい「みんなに支えられ、ここまでくることができた」と完全燃焼した表情で甲子園を後にした。 (山上武雄)

【写真】9回裏帝京1死満塁、サヨナラ負けを喫しマウンドにしゃがみ込む九国大付・納富(右)。後方は喜ぶ帝京ナイン

=2009/08/20付 西日本新聞朝刊=

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