福倉(鹿屋中央)大隅半島初の“聖地切符”狙う 鹿児島大会7月11日開幕

大隅半島のチームとして初の甲子園出場を狙う鹿屋中央のエース福倉 大隅半島から悲願の甲子園初出場を果たす! 148キロ右腕・福倉健太郎(3年)を擁する鹿屋中央が7月4日開幕の鹿児島大会の台風の目となりそうだ。春の県大会を45季ぶりに制し、九州大会にも出場。県内屈指の本格派投手を中心に鹿実、鹿商、樟南そして神村学園の“鹿児島4強”に下克上を狙う。大島北-鹿児島水産の勝者と対戦する同8日の2回戦から進撃開始だ。

●ひざのけが越え
 ソフトバンクの川崎宗則を抑えた右腕が、鹿児島県の頂点を目指す。鹿屋中央の福倉は「順調に夏を迎えられそうです」と自信の笑顔。最速148キロの直球に縦のカーブと打者の手元で沈むツーシームを武器に強豪をねじ伏せる。
 姶良町出身で重富中時代は川崎が開いた野球教室に参加。直接対決し、低めの直球で遊ゴロに打ち取った。「力をつけて将来はプロ入りしたい。川崎選手とも対戦してみたい」。高校では1年夏にデビューし142キロをマーク。だが冬に、痛めていた左ひざを手術し、2年の5月まで投げられなかった。昨夏は8強止まり。現在はプレーに影響はないものの、ひざにはボルトが埋め込まれている。
 県内屈指の本格派に成長した福倉の課題はスタミナだ。45季ぶりに出場した春の九州大会。ルーテル学院(熊本)との初戦(2回戦)は2-1でリードしながら、7回以後に4失点し涙をのんだ。「腕に力が入らなくなった」。夏の暑さに負けないよう、200メートルのインターバル走などで体力強化に励む。
 高校進学の際には県内の強豪校から誘いを受けたが「甲子園に出ていない学校でやりたかった」と鹿屋中央を選んだ。大隅半島の学校が聖地を踏んでいないのも知っている。「甲子園に出ればもっと成長できると思う」。地域の期待も背に、夏に挑む。 (山根 崇)

◆福倉健太郎(ふくくら・けんたろう) 1991年8月3日、鹿児島市生まれ。姶良町の重富小3年時に「重富少年野球クラブ」で軟式野球を始める。重富中野球部で3年時に九州大会出場。鹿屋中央高では1年夏からベンチ入り。鹿屋工戦で142キロをマークした。1年冬に左ひざを手術。最速148キロ。変化球はカーブ、スライダー、ツーシーム。50メートル走は6秒3、遠投は120メートル。176センチ、70キロ。右投げ右打ち。

●左腕谷口も成長
 2年生左腕、谷口祥太の成長も鹿屋中央初Vへ追い風となっている。小柄ながら直球は138キロをマーク。浅野孝浩監督も「打者の内角に投げ込める制球力があり、度胸もいい」と目を細める。打撃センスもあり、中軸を務める。「夏は体力勝負。気持ちで戦いたい」。毎日約100球を投げ込み、25メートルダッシュを繰り返している。

【写真】大隅半島のチームとして初の甲子園出場を狙う鹿屋中央のエース福倉

=2009/06/21付 西日本スポーツ=


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