樟南、無念「あと一歩」 春の九州王者と接戦に拍手

koushien090818_01.jpg 九州王者を追い詰めた。あと一歩だった‐。第91回全国高校野球選手権大会で鹿児島県代表の樟南は16日、九国大付(福岡)との2回戦に臨み、1‐3で初戦敗退した。春の九州大会覇者を相手に接戦に持ち込み、最終盤まで互角に戦った選手たち。息詰まる接戦に、最後まで声を振り絞ったアルプススタンドの応援団は、ナインに惜しみない拍手を送った。

 ■鮮やかスクイズ

 先制点は、走者をバントで着実に進める樟南らしい野球でもぎ取った。3回裏、内野安打から犠打と相手の失策で1死一、三塁とすると、2番森藤純弥主将が鮮やかにスクイズを決めた。しゃもじを打ち鳴らして盛り上がるスタンド。森藤主将の父徳彦さん(42)は「一時は下位打線に回されていただけに、本人も喜んでいるはず。夢の舞台で最後まで思い切り戦ってほしい」。

 だが4回表、死球や失策がらみで1‐1の同点に追い付かれた。先発の空地拓真投手の母章子さん(41)は「県大会でも厳しい試合を投げ抜いてきた。次の回から無失点でしのいでくれるはず」と願った。

 ■最終回に力尽く

 期待に応え、空地投手はその後も相手強力打線を抑え、5回から8回まで無失点。延長戦突入の様相も見せ始めた9回表、それまで3打席すべて凡打だった相手4番打者が打球を右翼席に運ぶと、スタンドからは「あー」と悲鳴が上がった。

 さらに1点を失い、1‐3で最終回の攻撃へ。チアリーダーを務めるダンス部主将の3年、中村亜砂さんは「ここで終わってほしくない。もっと踊り続けたい」と、部員15人とボンボンを振る手に一層力を入れた。選手たちはあきらめない。2死一、二塁と一打同点の好機をつくり、押せ押せムード。吹奏楽部とOBの混成ブラスバンド隊は民謡「おはら節」を響かせ、ナインを鼓舞した。

 しかしラストバッターが三振に倒れてゲームセット。惜敗に、多くの選手たちが泣き崩れた。

 1994年に樟南が準優勝した当時の捕手で、ネット裏から観戦したプロ野球広島カープのスカウト田村恵さん(33)は「久々に甲子園に戻ってきてくれてうれしかった。好ゲームだった」と選手たちをねぎらった。

   ◇   ◇

 樟南ナインは17日、午後の飛行機で鹿児島空港に向かい帰郷した。

【写真】試合終了後、樟南ナインにスタンドから拍手を送る応援団

=2009/08/18付 西日本新聞朝刊=


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