明豊善戦惜しみない拍手 12安打あと一本が…

逆転を信じて懸命に声援を送る明豊野球部員たち
■1安打で4失点
明豊先発は初戦に続いて高尾勇次投手。立ち上がりから制球に苦しみ、二回裏に内野安打と自らの悪送球で二、三塁とすると、次打者に死球を与え無死満塁に。ここで左方向へ大きな当たり。豊田真也左翼手が背走しながら好捕を見せたが、犠飛で先制を許した。
次打者にも四球を与え再び満塁とすると、岡本健一郎投手がマウンドへ。父の新治さん(42)は「集大成として、自信のある直球で勝負してほしい」。だが、岡本投手は制球難で連続押し出し。犠飛も許し、この回1安打で4点を失った。
■ビッグプレーも
五回表。先頭の豊田左翼手と岡本投手が粘って四球を選び、中島功揮三塁手の右前打で無死満塁に。「県大会の準決勝も4点差を逆転した。ここからです」と野球部員の中尾拓巳さん(1年)の期待も高まったが、三振と併殺で好機を逃した。
それでも六回表1死から、加藤将之中堅手が中前打を放つと、続く佐藤匠捕手が甘い直球をとらえ、左中間への適時打で1点を返した。その裏には守備でビッグプレー。無死一、二塁で、ゴロを捕球した中島三塁手が三塁を踏んで二塁へ。さらに一塁へと見事な連係プレーで、10大会ぶり7度目の三重殺を記録した。応援席は大歓声に包まれた。
■九回にも満塁機
七回表には1年生の稲垣誠也選手が、代打で右前打。その裏から二塁を守り、兄の稲垣翔太主将と兄弟で二遊間を組んだ。母の春美さん(45)は「一緒に守るなんて想像していなかったし、誠也の安打で涙が出た」。六回以降、明豊は好守と継投で無失点を続けた。
最終回、稲垣誠選手、稲垣翔主将、加藤中堅手が執念の3連打で無死満塁に。しかし、相手先発の球威はおとろえず、3人続けて凡退、試合終了。県高野連の河室聖司理事長(46)は「全員でチャンスをつくり、最後まで食らい付いた」。応援団は、アルプススタンド前に並んだ選手たちを立ち上がって迎え、「お疲れさま」「よく粘った」と健闘をたたえ続けた。
=2011/08/16付 西日本新聞朝刊=

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