約束の舞台で幼なじみ対決 秀岳館・半情選手と広陵・平元投手 筑豊出身、小6からライバル

1回裏、広陵の平元投手から左前打を放つ秀岳館の半情選手=17日、甲子園球場
1回裏、広陵の平元投手から左前打を放つ秀岳館の半情選手=17日、甲子園球場
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試合終了後、声を掛け合う広陵の平元投手(右)と秀岳館の半情選手=17日、甲子園球場
試合終了後、声を掛け合う広陵の平元投手(右)と秀岳館の半情選手=17日、甲子園球場
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 故郷・筑豊で競い合った野球少年2人の夢がかなった。第99回全国高校野球選手権大会は17日、秀岳館(熊本)と広陵(広島)が対戦した。秀岳館の2番半情冬馬選手(3年)と広陵のエース平元銀次郎投手(同)は小学生の頃からのライバル同士。互いに認め合い、「次は甲子園で」と別々の強豪校に進んだ2人は最高の舞台で戦い合う喜びをかみしめた。

 2人は福岡県筑豊地方の出身で、半情選手が直方市、平元投手が福智町。出会いは小学6年、所属するクラブチームの練習試合だった。半情選手と対戦した平元投手は「スイングの形にセンスがある」と一目置いた。2人は共通の友人を通じて知り合う。「冬馬」「銀ちゃん」と呼び合い、半情選手の自宅に平元投手が泊まることもあった。

 中学3年秋の対戦。全て直球で攻めた平元投手に、半情選手は3球三振した。「高校ではこんな投手を打てるようになりたい」。そんな思いを胸に、試合後に2人は甲子園での「再戦」を約束。それぞれ県外の強豪校へ進学した。

 携帯電話使用禁止の広陵と、帰省が年1回の秀岳館。高校入学後から連絡は途絶えていた。今月4日、組み合わせ抽選会で3年ぶりに再会した。「俺んとき真っすぐ一本な」「それは無理や」。瞬時に気持ちが和んだ。

 それぞれ初戦を突破して迎えた17日の対戦。初回、半情選手が打席に入った。懐かしさとうれしさで、2人は打席とマウンドで思わず笑みを浮かべた。半情選手は2球目の直球を捉え、三遊間を抜けるヒットに。「真っすぐで勝負してくる予感がしてた」。3年前のリベンジも果たした。

 「自分たちの分も日本一になってほしい」。試合終了後に抱き合い、平元投手に思いを託した半情選手。4打数2安打で、2本とも直球だった。「銀ちゃんが高校で磨いた変化球でヒットを打ちたかった。まだ決着はついてない」。次の舞台でライバルを待つ。

=2017/08/18付 西日本新聞朝刊=

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