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【元団長の甲子園応援記】2年生が主将の帽子を強奪? 夏1勝の聖心ウルスラ学園、敗退直後に…

応援席へのあいさつを終え、悔しそうな表情を見せる聖心ウルスラ学園の選手たち
応援席へのあいさつを終え、悔しそうな表情を見せる聖心ウルスラ学園の選手たち
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 取材中の甲子園では、いや応なく引退が決まる場面をよく目にします。西スポ新人記者の私、米村が2年前まで所属していた九州大の応援団でも、この時期に4年生が引退します。甲子園を後にする選手たちを見るにつけ、私が引退したときに泣いている同期らを見て少し涙ぐんでしまったことを思い出します。そんな引退の場ですが、聖心ウルスラ学園(宮崎)の試合後の取材中にちょっと印象的な出来事がありました。

 16日の2回戦で聖光学院(福島)に4-5で惜敗。8回の5失点目は捕手で3年生、赤木優太君の捕逸によるものでした。9回の打席で遊ゴロに倒れラストバッターになった赤木君は、主将として人一倍の責任を感じ、試合後の取材でも涙ながらに声を絞り出すように話していました。

 新聞などの取材を受けている間、赤木君は帽子で顔を覆い隠していたため、周りから表情はよく見えませんでした。次にテレビの取材が始まると、ある選手がいきなりやってきてその帽子を半ば強引に取っていきました。2年生の園田玲久君でした。

 なぜ帽子を取ったのか聞くと「(野球部長の)近藤先生に言われて…」。少し悩んだそうですが、「つらいと思うから帽子で表情を隠してあげたいけれど、キャプテンとしてやりきったので堂々としてほしい」という思いの方が大きく、行動に移したそうです。

 宮崎大会でノーシードから勝ち上がり、甲子園で同校初の勝利を挙げたチームをけん引してきた赤木主将。戦い終えた甲子園に対する思いを聞かれると「本気で目指せばかなえられる場所。2年生はもう一回、戻ってきてほしい」と後輩にバトンを渡しました。「今度は自分たちの力で甲子園に戻ってきたいです」。先輩の悔し涙を心に刻んだ園田君たちのこれからの1年に注目です。

=2017/08/21 西日本スポーツ=

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